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鎮魂の器

 訃報が届いた。
 中学生から同窓の友人の奥様が亡くなられたという。
 ネット社会の恩恵でFacebookというアプリで、友人の近況は毎日解る。私自信も厳しい心境の時期は、随分と友人たちに助けられた。
 お会いした事はないが、奥様は私の棲むこの島にいた時期があるという。
 夫婦でこの島に住み,あの海で泳いだり景観を楽しんでいたと聞いた。

 いてもたってもおられず器を贈った。
 拙い手でこの島の土を捏ねて焼いたものだ。
 色は島の海を連想して小値賀ブルーを狙って焼いた。

 ほんの10日ほど前に焼きあがったものだけど。
 スープカップとして焼いたものだけど。
 墓前に置いてくれると、嬉しい。

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忘れられない恋物語

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