足るを知る

意味を調べてみた。 
「身分相応に満足することを知る」  「足りていることを知り、それ以上は求めないようにする」
私が幸せになる為の条件が、ここにすべて集約されている気がする。
座右の銘にしようか?!

どうしても、足る事が出来ない。
もっともっと、と自分が自分を急き立ててしまう。のんびりしていたいのに、次は何?次は何?と脳みその中がいつも落ち着かない。
性分と諦めるしかないのか?
訓練でどうにかなるものなのか?

物欲はほとんどない。
モノに対する執着心はない。

お金に対する執着心は大いにある。
貧乏になる事を酷く恐れる傾向がある。これは、幼少時代からのトラウマとしか言いようがない。
超貧乏な家庭と言う訳ではなかったが、ギリギリの生活だったのは間違えない。

私は幼い頃から持病があり、定期的に通院する必要があった。その費用を母親に催促すると、「ホントにアンタはお金の掛かる子だ。給料日の前に限って言ってくる!!!」とよく八つ当たりをされた。
これは虐待の一種になるのか?
ギリギリセーフなラインなのか?

それでも、私の心には大きな傷が出来た。もう薬が無くて病院に行かなきゃならないのに我慢したり、貯めていたわずかなお年玉で病院代を捻出する事もあった。

子供の頃に誓った事。
何しろ、貧乏な大人にはならない!!!
職業として、何になりたい!!!などと言う夢を語るなんて事は二の次だった。

大人になった今。
あの誓いはちゃんと果たされている!!!
私は必死にヤリクリをして、自分の家を買ったし、ローンも払い終わったし、貯蓄も潤沢ではないが、順調だ。

今こそ、「足るを知る」時なのに、それが出来ないでいる。
漠然とした不安がいつも心の至るところに、モヤモヤと浮遊している。
愛が足りないのだろうか?
受ける愛が?
それとも、渡す愛が?
足りていないのはどちらの愛?
どちらとも?

家族が居ても。
居るだけで、愛はもうないでしょ?
好きな人と一緒に過ごしていても。
私だけが一方的に求めてる?

相手の気持ちがとことん知りたくなってしまう。追求しようとしてしまう。
知る方法など有りはしないのに。

「足るを知る」
本当に難しい!!!
修行のように思えてくる。

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