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ひとりでビジホ

私はひとり旅をよくする。
泊まるのはビジネスホテル。
略してビジホ。
コダワリは、駅近な事と大浴場が付いている事。

美術館巡りを軸にして、観光地を周り、街を歩き、ひとりで飲み、そして旅の間の家、自分の部屋、ビジホに帰る。

最近のビジホはシングルルームでも、たいていベッドはダブル。シモンズのマットのビジホが大のお気に入り。

その狭い部屋で、何日か、のんびり過ごす。なによりいいのが、冷蔵庫とトイレが近い事。

いつも思う。
私が生きてくのに必要なスペースなんて、このビジホのシングルルームで充分だと!!!
ここに、ちょっとした収納スペースと、小さなキッチンがあれば、もう完璧!!!

私は子供の頃、自分の部屋など持てず、それでも親が押し入れの上の部分を私の部屋としてあてがってくれた。リアルに「ドラえもん」である。
そのスペースが唯一のパーソナルエリアだった。

自分で壁紙を買ってきて貼った。今でも覚えている。薄いピンクの生地に白い小さいドットがある壁紙だった。そして、お小遣いを貯めて、クリップライトを買った。
今の暑さなら、死んでるねw
昭和の頃の話だからね。

狭い空間が好きなのはその頃からなのかもしれない。
ビジホの狭い部屋で、本を読んだり、明日の旅の予定を立てたり、SNSで遊んだり。
気持ちがとても自由になる。
この瞬間が本当に好き。
私はどこにでも行ける。

さぁ、明日はどこへ行こうか?!

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