見出し画像

シャドーワークが苦手な日本人。

海外の占星術のサイトで蠍座や冥王星、8Hについての記述の中には「シャドーワーク」という言葉が出てきます。
他にも、健康系、スピリチュアル系、ヨガ、占いのサイトでも当たり前のように「シャドーワークしましょう」という言葉が出てきます。
それくらい海外では「シャドーワーク」は認知度が高い。
でも、日本人はとても嫌がる傾向があります。

シャドーワークとは

シャドウワークとは、簡潔にいうと、今まで抑圧してきた部分の自分に対処すること。「セラピーではシャドウワークを通して、あなたが隠したり見ないようにしたり、嫌悪感や羞恥心、恐れを感じている部分の自分自身を探求していきます」

https://www.womenshealthmag.com/jp/wellness/a43613063/what-is-shadow-work-20230421/

海外では自分を知るため、健康のためにシャドーワークをするのは当たり前、という認識ですが
日本では自分の内側に入り込むよりも、自己肯定感を高めるために自分を愛そう!みたいな風潮がまだまだ色濃いです。

でも、実際に愛するとは何か?について説明する人、どう愛するのかの実践方法まで説明している人はほぼいないので
結局、宙ぶらりんで中途半端な状態の人ばかりが増産されています。

*     *

感情の感じ切りはいわゆるシャドーワーク。
そして、上記のサイトの説明にある「あなたが隠したり見ないようにしたり、嫌悪感や羞恥心、恐れを感じている部分」は「闇」となるわけです。
でも、まだまだクライアントさんの中には
「自分の中に闇なんてない」「闇はちゃんと感じ切って終わらせた」って人が居ます。
日本人の中でそういう考えが多い理由に、
宇宙の法則の一つに「全てのものは相反するエネルギーが対として存在する」を理解している人が少ないからでしょう。

この法則は陰があるから陽があり、その逆もしかり。
また陰と陽が揃うから新しい命が誕生したり、電気が灯ったりするわけで。
陰がない世界では陽は存在できないし、新しい命は生まれない。
なので、闇がないという事は光もない、ということ。

海外ではホメオパシーなどのエネルギー療法が一般的ゆえに、この法則を自然に理解しやすいけれど
日本は対処療法が一般的なので、この法則を理解するチャンスが少ないからでしょう。
そのような背景もあり日本人にとって「闇」とは良くないもので
闇が自分の中にあるのも良くないし、それは無くすべきもの、不要なもの。
そして闇を排除するから光に近づくことが出来るという考えなんだと思います。

*      *

私の経験上、闇は人が生きていく上で必要不可欠な自分の一部だと理解しています。
闇は自分が抱える一番暗い部分だからこそ、正しく扱う事でとんでもない光を放つ原石そのもの。
だからこそ、闇に向き合うという事は原石を磨き、正しく光らせる工程。
そして闇をまた一つ知ると新しい原石を見つけられる。
人は一生をかけて自分の新しい闇を知り、そのたびに人間としての深みを増していくんだと思います。

余談ですが
海外では教会の懺悔室で誰にも知られたくない胸の内を誰かに語るという選択肢があるため、シャドーワークと言う言葉に抵抗がないのでは、とも考えています。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?