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選考結果


弟があるコンテストで最終まで残り、最終審査で落選した。

最終まで残ったうちの半数以上が何らかの賞をもらっていた。
最終に残った人数はとても少なく、そこに残ること自体がとんでもなく凄いことだ。
例えば10人中、賞をもらえるのが3人だけならば、わかる。
でも、たった数人だけ落選させ、ほとんどに賞を与えた。
私の弟はそのたった数人の落選した方だった。
なぜこんな惨いことが出来るのか、選考委員会の皆様の性格を疑ってしまう。

もちろん厳正なる審査の上であり、今回の審査基準にはあとほんの少し足りなかったのだということなんだろうとは思うし、
それがコンテストというものなのだから仕方がないとも思う。

けれどどうしても、入賞者の方が圧倒的に多いことが納得がいかない。
最終選考に残った人数もかなりの少数なのだから、みんなに賞を与えて、
その中で大賞、副賞、特別賞、など順位をつけてくれてもよかったのに……


もちろん完全に愚痴でしかないことはわかっている。


ただ、彼の努力を陰ながら見ていただけに、姉として本当にとても悔しい。
ただただ悔しい。

彼の心境はもちろん彼にしかわからないけれど、彼の気持ちを思うと辛い。


それでも1つ言えることは、彼には才能がある。
箸にも棒にも掛からぬわけではないということ。
たとえ、最終選考で賞を取れなければ何にもならないと言われたとしても。

かなりの応募数の中から、1次審査、2次審査に合格し、3次審査に合格し、最終選考の数人にまで残ったということ。


これは紛れもない事実である。

彼が、今回の審査員たちを見返す日が来ることを本気で信じているし、彼の生み出すものがたくさんの人に必要とされることを願う。



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