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MET GALA 2022 レポート

こんにちは、sayakaです。

今回は先日開催されたMET GALA 2022の振り返りと私の感想等について述べていこうと思います。

去年の9月にも延期分が開催されましたが、通常通り5月に開催されるのはなんと2年ぶり。
少しずつですが、コロナ禍からの日常を取り戻しつつありますね。

9月分の私のレポート記事にもMET GALAについて述べております。MET GALAについての情報に関して詳しく説明しておりますので、ぜひこちらの記事を読んでいただいてから、今回のものを見ていただくとより一層理解が深まると思います。
ぜひ下記からご覧下さい。




今年のMET GALAのテーマは『In America: An Anthology of Fashion』
              “Gilded Glamour”(金色に飾られた魅力)

“Gilded Glamour”とは?

1870〜90年代まで続いた「ギルディド・エイジ(金ぴか時代)」はアメリカの資本主義が急成長を迎えた時代。繊維製造が栄え、上流階級の豪華な生活に反し、皆が贅沢をできる時代でも無くなった。

この時代の上流階級のファッションは「過剰」のひと言に尽きる。電気式や蒸気式の織機が登場し、より早く、より安く、布地が生産されるようになった。その結果、女性用ドレスは、サテン、シルク、ベルベット、フリンジなどさまざまなテキスタイルを組み合わせ、レース、リボン、フリル、ラッフルなどの華やかな装飾で飾られることが多くなった(要するに「多ければ多いほどよい」という暗黙の了解があったのだ)。
高級感があり深みのあるジュエルトーンの色彩が好まれ、薄い色はニューヨークの街を歩くのに実用的でないとされ、自宅でのみ着用された。帽子は外出時の必需品で、羽根飾りも人気だった(事実、野生鳥獣の保護を目的とするオーデュボン協会が1895年に設立されたのも、野鳥を帽子製造業から守るためだった)。 コルセットは一般的で、1870年代から1880年代後半にかけては、女性たちは臀部を大きく見せるためにバッスルも愛用していた。

VOGUE JAPAN

ジュエルトーンとはその名の通り宝石のような深みのある色。

1883年 デイ・ドレス
バッスル ヒップラインを美しく見せるためのもの。スカートの後ろ側につかう枠組み。

このような煌びやかなファッションが主流だった時代。
装飾や色味にも現代とは全く違う特徴がたくさんありました。
この時代背景もふまえながら今回のセレブの衣装を見ていきたいと思います。


MET GALA 2022

それでは、個人的に気に入ったセレブのルックを順番に紹介しながら解説していきます。

まずは毎年ファッションセンスを発揮しているブレイク・ライブリー
今年は共同ホストとしても参加しました。毎回スタイリストに任せるのではなく、自分でコーディネートを組んでいることもあってセンスが光ります。

VERSACEのドレス

またこのピンクのドレスの後ろのリボンを解くと水色のドレスに変わる仕組み。
ドレスの模様もジュエリーの装飾や幾何学的な柄でより一層エキゾチックで優雅な印象を与える。

リボンをレッドカーペット上で解く演出後

MET GALAのこのような1つの洋服でも工夫を凝らすと違ったように見える演出を取り組んでいるセレブたちを見るのが毎回楽しみの一つになっています。

またテーマに沿った高級感漂うヴェルサーチェのドレス。
ピンクの時は艶感のある素材だが、水色の時には刺繍のようなものが描かれており、アームカバーまでもドレスによって色味を変えているところがとても魅力的。
自由の女神をモチーフにしてこの色味になっているうこともポイント。

元々の自由の女神の色をご存知でしょうか?

今の自由の女神の色
1886年 自由の女神の色味を再現した写真

実は海の影響で酸化して今の緑色になりましたが、元々の色は銅だったのです。
アメリカの象徴的な自由の女神からインスピレーションを受け、時代の流れをドレス1着で表現しています。
ここまで考慮されて考えられているのも素敵ですよね。

ヘアも王冠のようなものが自由の女神に見えるのもお気づきになられましたか?

ヘッドアクセ

細部のアクセサリーまで抜け目なくこだわりが詰められています。
今年のベストルックに選ぶ方も少なくないのではないでしょうか。


続いては去年共同ホストを務めたビリーアイリッシュのスタイル。

GUCCIのアップサイクルドレス

こちらもギルディッド・エイジのテーマでもあるコルセット部分やガウンを彷彿とさせるルック。
シルクの煌びやかな艶感もより一層引き立ちます。胸元の花のコサージュとスクエアネックによる首元の対比によりより一層引き立ちます。

ビリーは、今回のルックを「なるべくエコにしたかった」そうで、クリエイティブ・ディレクターのアレッサンドロ・ミケーレが過去のコレクションで余った生地をアップサイクルして制作したという。フラワーコサージュを配したコルセットとギャザースカートが、見事にギルディッド・エイジを象徴する凹凸のあるシルエットを生み出している。また、レーススリーブやバックにデコラティブなフラワーで装飾し、ディテールが光る唯一無二の一着だ。足もとのプラットフォームヒールも、ヴィーガン素材によるものだという。

VOGUE JAPAN

すべてを一から作るわけではなく、ショーで残った生地をアップサイクルすることでうまれたGUCCIのドレスでビリーのこだわりがつまった1着。
インタビュアーにはMET GALAに古着で参加する人はいないなどと指摘されつつも、しっかりとテーマを抑え一度しか着ることのないMET GALAという世界にもしっかりとサスティナビリティをアピールする場になりました。

また去年の金髪から黒髪になることで首元やピアスのビジューが淡いドレスとは対になりより一層目がいきます。
ビリーのこのドレスを着ている経緯もとても素敵です。
今のサスティナビリティに対する意識が高いことも伺えます。

アレッサンドロミケーレ(左)とジャレッド・レト(右)

またGUCCIのクリエイティブ・ディレクターのアレッサンドロ・ミケーレに扮したジャレッド・レトが2人で登場したものもユニークな登場の仕方になりました。


続いては個人的ベストルックのジジ・ハディッド

VERSACE のボディースーツとガウン

ガウンを脱ぐとこのようなボディースーツ姿に。

このようなシルエットとウエスト部分がコルセットのように強調されているのもテーマに沿って考えられていることを思わせます。
またボリューミーなガウンとボディースーツの対比、そしてガウンのシルエットの美しさ、、
またショパールのネックレスも存在感があり、ボディースーツを引き立たせます。
ため息がでるほど全てのシルエットが美しいです。これを着こなせるのはさすがスーパーモデルという一言です。


ラストはクロエ・グレース・モレッツ

LOUIS VUITTON

ルイ・ヴィトンの服で登場。
他とは違い、パンツルックで登場した。

シルバーのジャケットとピンヒールに自然な肌見せをつくることでモダンでありながらも細部では昔の煌びやかさを感じさせられます。

ジャケットのボタンも袖部分にたくさんついており、刺繍と生地感のギャップを作っています。
パンツにもサイドにジップがついていたりすることで少しカジュアルダウンしつつ、ジェンダーレスなコーデに仕上がっています。

髪型もタイトにまとめられており、スタイリッシュにまとまっています。
女性らしさと男性らしさが共存した素敵なルックでした。


今回はMET GALA2022の振り返りとレポートについて述べてみました。
久しぶりの5月開催のMET GALAもテーマに沿った素敵なファッションをたくさん見ることができました。

みなさんは誰のファッションがお気に入りでしたか?

来年のMET GALAもレポートできたらと思っています。
みなさんも他のルックも是非みてみてください。

こちらのVOGUEのサイトから全ルックご覧いただけます。

今回も最後までご覧いただきありがとうございました。

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sayaka


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