わたしは、たぶん変な親だと思う。娘が学校に行きたくないと言ったとき、「いいよー」と言った。学校には行ったほうがいいと思う。だけど、行きたくないなら行かなくていいんじゃない？　と思っている。

わたしは、究極の甘やかし子育てをしてきた。それは自信たっぷりに、そうしてきたわけじゃない。他にやり方がわからなかったからだ。もしかしたら間違っているかもしれない。自分の子育てに自信もない。

自分の子育て、やり方に自信がないから教育機関に出向いて相談をしている。

中学校の先生、区の窓口、教育支援センターの職員さん、フリースクールのカリスマ先生、色々な人たちと対話してきた。

そして、いまだに正解はわからない。

だけど、心の中に引っかかっている言葉がある。わたしと娘の2人で面談を受けた日のことだ。

学校に行くor行かない以前に、

「努力したことを認められる体験をしてほしい」

の言葉だ。

わたしの中で、努力は100したうち、1返ってきたら儲けもんみたいなものがある。努力しても成果が返ってこなくて当たり前だと思っている。

それが娘には苦しいみたいだった。

「努力したことを認められる体験をしてほしい」

のあとに、

「どう努力したらどこまで行けるかは道すじを立てる。プランはこちらが立てるから。どうがんばればいいのかが、わからないと辛いんだ」

「ぜんぶ自由って辛いんだよ。ゴールがわからないのも辛い。どう努力すればいいのかわかれば、努力が辛くなくなる」

娘にはピンとこなかったみたい。わたしには響いた。

努力が辛くならないように、サポートしてくれるのっていいなと思ったけど、娘の気持ちはガチガチに固いままだった。

努力したことが報われないのが当たり前すぎるから、努力が認められたとき、この上ない喜びとなる。

その喜びを娘にも体験してほしいと思った。

だけど、結局は努力しろって言われているようで、娘は辛くなってしまうみたいだ。やっぱり何が正解なのかがわからない。娘のこころをほぐす作業をずっとしている。