それは突然に②

ある日突然始まった嫌がらせ。上司からの指導などに納得がいかない八つ当たりが私のところへやってきた。
はじめは「八つ当たりとかホンマ社会人としてさ…」と思えていたがそれは次第に刃となって私に襲いかかるようになった。相談は"愚痴"と捉えられ、私の不安などは"過剰反応"のように捉えられた。「気にしすぎ」「受け流せばいい」普段なら受け流せただろうこともその時の私にはそれすらも出来ない状態に陥っていた。

気づけば眠れない日々が続きはじめていた。
眠れないまま仕事を行い眠さがピークに達し寝落ち状態で眠る、そしてまた眠れない日々を過ごすという…もちろんほとんど眠れてない状態で仕事をするため普段なら気づけることに気づけなかったり、ミスも増えていき、次第に自分を責め始めた。
八つ当たりも全て自分のせい、だと毎日自分を責め続けた。次第に表情が消え趣味に対しても何も出来ない、何の感情も起こらない、気づけば机の前で何もせずただただ何時間も経っていたことも…。
そんなある日、相変わらずの八つ当たり、罵声に耐えきれず自然と涙がこぼれ落ちた。目の前にはいないのにその人に首を締め付けられてるような感覚になり息も出来ず"殺される"という思いだけが頭の中を占めてパニック発作を起こした。後半の手前だったこともあり何とか隠れて発作と闘い抜いたが自宅に帰るとタガが外れたように発作を引き起こした。
ただニュースを見ていた…それでも涙がこぼれ落ちて止まらなくなり、それは次第に発作へと変わっていき自分でもどうすれば良いのかわからずますます深みにはまり抜け出せなくなった。

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