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25.ピクチャーロック

24 pのテープ撮影が出てきた時に、「ピクチャーロック」という概念ができました。


ピクチャーロックまでの流れ

ピクチャーロックしたら、本編集でもダビングでも編集を変えることはできません。
テープ撮影になり、本編集後、出来上がったものをテープに落とすため、1つのつながった画になります。
フィルムの編集の時には、切って貼り付けた所を剥がして、編集を直すことができました。
そのため、ダビング作業に入っても、音楽や効果音などに合わせて画を調整することができたのです。

記録の中田さんの話によると、『黒い雨』音楽録りの時に、音楽に合わせて編集を 変えるために、編集部はカットクズを全部持って音楽録りするスタジオに来ていたそ うです。
ピクチャーロックの弊害は、編集部がダビング時に必要ないと思われるようになっ たことだと思います。
画の変更ができないなら、編集部がいても何もしないと思われたのかもしれません。
たしかに最近、ダビング中に編集マンが音楽や効果音に意見を言うことが、はばかられるようになった気がします。
以前は、ダビング中にスタッフみんなで効果音をここに付けるならセリフを下げよう、間をつまもう、などのディスカッションをしていました。

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