半沢直樹を見ると、銀行員時代のことを思い出す
PRプランナーのさやです。
今日の東京は久々に晴れて、最高に気持ちがいい気候でした。こんな秋の日が一番好きです。
さて、私はいま広報の仕事をしていますが、新卒では某都市銀行で個人営業の仕事をしていました。
イメージが湧きづらいかもしれないので、軽く銀行の個人営業についてご説明します。そもそも、銀行の営業は、大きく法人営業と個人営業の2つにわけられます。半沢直樹はまさに法人営業で、企業相手に融資を行うことがメインです。個人営業はその名の通り、営業相手は個人です。保険商品や、投資信託、外貨などが取り扱い商品となります。また、証券や信託銀行と連携して、株の売買や遺言作成の仲介なども行います。
半沢直樹の世界は本当?
さて、みなさんは半沢直樹を見ていると、誇張であってあくまでドラマの世界だろうと思われてませんか?
確かにどう考えてもパロディな部分ももちろんありますが、元行員の私にとっては見覚えのある光景がいくつかあります。
それが、金融庁検査と、猛烈な縦社会です。
金融庁検査
金融庁検査といえば、半沢直樹が片岡愛之助さんが演じる黒崎駿一に詰められるシーンが非常に印象的です。
一般的に一支店に金融庁の調査が入るということはありません。ただし、金融庁検査の代わりに、支店の営業状態をモニタリングするために、本社の監査部が予告なく検査にくるんです。これが本当にビビるんです。
普段は社員が各々出勤して、支店に入るのですが、検査の日は朝自由に支店に入ることができません。誰かが中に入って、何かを隠蔽することを防止しているわけです。監査人がきて、社員が全員揃ったら、全員でぞろぞろと支店に入ります。怖。
さて、全員が入ったら、監査人があらゆる資料をすべてチェックしていきます。資料にハンコがもれていないか、書類のありかは適切か、鍵をかけるべき棚にきちんと鍵がかかっているかなどなど。めちゃめちゃ細かく確認していきます。
もしミスがあった時に注意されるのも怖いのですが、何より行員にとって一番怖いのは、監査人が急に横にきて、いきなり質問をしてくるんです。「この資料は普段どこにあるの?」「(営業で外出する時に使う)カバンの中身見せてくれる?」。これが恐怖なんですね。これらの質問は、知っておくべきことをきちんと理解できているかの抜き打ちチェックなのです!!!
半沢直樹の金融庁検査と比べるとはるかに緊張感は低いのですが、結構ストレスフルな行事でした笑
猛烈な縦社会
半沢直樹を見ていると、役職が上というだけで、絶対に逆らえないみたいな空気ありませんか?!そこに倍返ししていくからこその面白さなのですが、ベースとして強烈な縦社会があります。
これは実際に働いている時も、痛烈に感じていました。支店内での上下関係は普通だったように思いますが(完全に支店によります)、本部から時々お偉いさんが様子を見にくることがあるんですね。もう、その時の、よいしょよいしょが強烈なんです。
「この支店に来てくださってなんてありがたい…」という感じです。私は本当にそういうのが苦手で、ものすごい違和感でした。社会人としてそういうものが必要かつ潤滑油になることももちろんありますが、いわゆるtoo muchです。
やっぱり銀行はそんな古い体制が残っているんだなと実感した懐かしい思い出です。
まとめ
転職してからもう2年が経ちます。今日は半沢直樹を見て、久しぶりに思い出した銀行の(どちらかというと)ネガティブな面について語りましたが、いいこともたくさんあったので(本当に)、いつかそれもしっかり書き留めておけたらと思います。
ご精読いただきありがとうございました。感謝を込めて。
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