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アディダスに学ぶサステイナビリティ戦略

PRディレクターのさやです。

トップ画のイラストはipadで手書きしてみました!スニーカー書くの難しい。ところどころ謎な線がありますが,「あじ」ということで大目に見てくださると幸いです。さて,今日は世界的なスポーツブランド,アディダスの事例をみていきます👟

アディダスのサステイナビリティ戦略

アディダスは「END PLASTIC WASTE」という標語のもと,2024年までにアディダスのすべての製品に、リサイクルポリエステルを100%使用するという目標を掲げています。

サステイナビリティに取り組んでいる企業の中でも,アディダスは特に成功している企業として認知されています。また,2021年には100%リサイクル可能なシューズの販売を予定しており,サステイナブルな取り組みをさらに加速させています。そんなアディダスが具体的に何を課題として捉え,どのような戦略をたてているのか,見ていきましょう。

プラスチック廃棄物に溺れている私たち

海洋汚染の大きな原因となっているのがプラスチックです。海鳥の90%,海ガメの50%の胃袋にはプラスチックごみが混入しています。また,プラスチックに含まれるマイクロプラスチックは地球上に生息するすべての生物に何らかの形で悪影響を与えていると言われています。それでも今この瞬間でもトラック一台分のプラスチックごみが廃棄されています。このままでは2050年には海に魚よりもプラスチック廃棄物のほうが多くなる予測です。

この現状に対して,プラスチック廃棄物の増加を阻止する取り組みが不可欠です。アディダスはParley(深刻な海洋汚染を解決することを目的に創設された団体)と共同してその取り組みを加速しています。

サステイナブルと高性能な商品の製造は両立するか

アディダスはプラスチック廃棄物を活用して、新品の素材を用いて作る従来の製品と同じ高性能のスポーツウェアを作っています。リサイクルとして一番最初に開発されたのはシューズで,そのシューズは2015年に国連でも発表されるほど大成功を収めました。プラスチック廃棄物や違法な深海漁網から回収・リサイクルされた素材を利用して作られたものです。以来、プラスチック廃棄物をアップサイクルすることはアディダスにとって事業の大きなコンセプトの一つとなりました。

アディダスはスポーツを通して人々の生活を変えるというミッションを持っています。サステイナブルな製品を作ることで,結果的に商品の質が落ちて,選手のパフォーマンスが落ちたということになれば元も子もありません。しかし,アディダスはサステナブルなコンセプトでつくりあげたユニフォーム(サッカー日本代表のユニフォームや、マンチェスター・ユナイテッド,レアル・マドリードに提供)が選手たちのパフォーマンスをより良くしていることを実証。サステナブルとパフォーマンスの最大化は両立可能であることを世界に明示しました。

AIR戦略で地球環境保護を目指す

Parleyは海洋汚染に対する3つの戦略「Parley AIR戦略」を打ち立てています。Avoid(プラスチックの使用回避)、Intercept(プラスチックごみのリサイクル等)、Redesign(材料などの再設計により問題解決のアプローチを考える)の頭文字をとったものです。2015年以来、adidasとParleyは、1,400トン以上のプラスチックごみを海から回収し続けています。また,アディダスは、店頭でのプラスチックバッグの廃止や,オフィスでのプラスチックの使い捨ての禁止,社員や消費者に対する啓蒙活動など幅広い活動を行っています。プラスチックの使用を完全にやめるためにできることを真摯に実行しています

まとめ

アスリートやスポーツを愛する人を応援するために,高性能なスポーツ用品を開発し続けることと,サステイナブルな製品を作ることは両立するのだということを世界に教えてくれたアディダス。廃棄物から作られた靴を選ぶことがサステイナブルな取り組みに直結していることを知ることで,身近なところから楽しくサステイナブルに貢献できてとても素敵だと思いました!

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