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シリーズSDGsの今:目標⑮陸の豊かさも守ろう

PRディレクターのさやです。

今日はシリーズSDGsの今15回目,陸の豊かさを守ろうについてです。目標14が海の豊かさを守ろうだったので,15個目の目標は陸の豊かさ守ろうと訳されていておもしろいなと思います!ではいってみましょー!

目標⑮陸の豊かさも守ろう

この目標は多岐にわたる指針があります。
・陸上生態系の保護
・回復及び持続可能な利用の推進
・森林の持続可能な管理
・砂漠化への対処
・土地劣化の阻止および逆転
・生物多様性損失の阻止を図る

陸の豊かさと一言にいっても、たくさんありますね!
人類は森林や陸地、湿地に加えて多くの生物たちに支えられて生きています。しかし、開発や経済の発展に伴って、環境破壊がどんどん進んでいます。例えば、農地の拡大により森林面積は毎年1000万ヘクタール分が破壊されています。また、生物多様性の損失も深刻で、すでに3万1000種以上の生物が絶滅の危機に瀕しています。

今回の新型コロナウイルスも野生動物の違法取引が自然の生態系を破壊したことが要因の一つではないかと指摘されています。生物の多様性を保護するということは、感染症予防という視点からも非常に重要なのです。しかし、現状として生物多様性について国内で計画策定が進んでいるのは、113カ国のうち三分の一です。

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世界の取り組み

自然を守るということについて、必要性を感じない人は少ないでしょう。きっと多くの人が、自然は守るべきだと思っているはずです。しかし、現実として、自然破壊は今なお進行しています。重要性を理解していても、どこからどう手をつけていいかわからないというのが、自然保護の取り組みが劇的に進行しない理由の一つでしょう。そこで、特に優先的にアプローチすべき場所を絞ってマッピング化したのが、コンサベーション・インターナショナルという国際NGOです。

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その取り組みの名は、生物多様性ホットスポット。多様な生物が住んでいるにもかかわらず、特に深刻な自然破壊が進んでいる地域のことで、2017年時点で世界で36ヵ所が選定されています 。

生物多様性ホットスポット内に残された原生自然は、地球の陸地面積のわずか2.4%に過ぎませんが、植物の50%、両生類の60%、爬虫類の40%、鳥類・哺乳類の30%が、生物多様性ホットスポットにしか生息していません。
生物多様性ホットスポットには、約19億6千万人が生活しており、その多くが地元の自然に大きく依存した生活を送っています。生物多様性ホットスポットの保全はその地域に生活する人々を守ることでもあります。

このように緊急性の高い場所を地図で表すことで、優先的に人的リソースや支援金が集まるようになったのです。

まとめ

今日は目標15陸の豊かさも守ろうについて、まとめました。生物多様性ホットスポットの事例から、「やりたい」と思っている人々を実際に「やろう」という行動に移すためには、何から取り組んだらいいか、示すことも重要だということがわかります。実は日本も生物多様性ホットスポットの一つです。世界的に見ても、日本は豊かさな生物の多様性がある一方で、都市開発により多くの自然が失われている場所であるということです。そして、それはわたしたち日本人の生活の多様性の喪失にも直結しているでしょう。まさに環境保全はそこに住む人々の保全でもあるのです。

photo by UNEP/Natalia Mroz
Rescued orphan elephants at David Sheldrick Wildlife Trust in Kenya.

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