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ESG投資の視点が新たなビジネスチャンスへ!

PRディレクターのさやです。

急にくしゃみと鼻水が止まらなくなってティッシュの消費量が爆上がりする時があるのですが、これはアレルギーなんでしょうか?#ハウスダスト?

さて、今日はESG投資の概略とその広報発信に注目して執筆したいと思います。もはや投資行動のスタンダードとなったESG投資の意義について考えます。

ESG投資とは

E(環境)
S(社会)
G(ガバナンス)

の略で、これらの視点を投資に取り入れたものを指します。ESG投資は国連PRI(責任投資原則)の一つとして、SDGsと同様に企業経営の重要な指針となっています。

企業の財務情報だけでなく、環境・社会・ガバナンスに配慮している経営をしているかどうかが投資の大きな判断軸になっています。例えば、環境破壊につながる事業をしている会社には投資を避けたりなどの投資行動が当てはまります。ESG投資への取り組みが新たなビジネス機会の創出となるために投資家はこの分野に注目しているのです。少し前までは、ESG投資は投資倫理にすぎませんでしたが、今は投資原則になっています。投資する際にESGに配慮しているのも大事だねというフェーズから、ESGへの取り組みが必須になっているということです。

SDGsとの相乗効果も高く、SDGsに積極的に取り組むことで、ESG資金の調達が容易になるでしょう。SDGsに対する取り組みを発信することで、人材の確保や売り上げの向上のつながるだけでなく、資金調達の点においても有利に働くのです。

世界と日本の投資行動

世界でESG投資に関して最も有名なのは、カルパース(カリフォルニア州職員退職年金基金)です。年率7.5%という高いリターンの実現のため、ESGを基準にした投資判断を重視しています。ESGは財務情報ではない非財務情報とされることが一般的ですが、カルパースではESG分野が弱い企業は持続可能性が低く長期的なリスクを抱えるという考え方から、ESGを財務情報として認識しています。

日本でESG投資の先駆けといえば、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)です。2015年9月に国連PRIに参加したことで大きな注目を集めました。ESGに積極的に取り組む企業を構成銘柄としたESGインデックスを新しく発表したりと、日本におけるESG投資分野の先頭を走っています。

投資家へのコミュニケーションも大事

広く社会にSDGsに関する取り組みを発信することに加え、投資家に対しても当然そのようなコミュニケーションが必須となります。投資家は幅広い業界を俯瞰的にみているので、自社がどの課題を最重要課題と捉え、どのような見通しがたっているのか、的確に語ることが大事でしょう。

また、広報発信という目線で考えると、投資家に対する発信のIR部門と広くステークホルダーへの発信を主とする広報部門が連携していることが大切です。1企業としてみたときに統合性が取れていないような印象を与えないためにも、広報戦略は関係部門すべての関係者が、他部門の発信戦略もきちんと理解できているという状態が理想です。

まとめ

今日はESG投資についての概要と広報発信のポイントについて考察しました。ビジネスに対して厳しい目を持つ投資家がESG分野に対する取り組みを企業に求めていることは、大きく地球全体で見た時に圧倒的にプラスです。消費者も投資家もサステイナブルな取り組みをしている企業を選ぶ時代。選ばれる企業であり続けるために、企業の存在価値やパーパスそのものを見直す時かもしれません。


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