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私の人生を変えた2つのテロ

PRプロデューサーのさやです。

トップ画像をどうするか悩んだ末、自分で撮ったエッフェル塔をフランス国旗の青い部分に見立てて、パワポで国旗風に作成してみました。結構いい感じに仕上がって一人ほくそ笑んでおります。

さて、今日は私の人生を変えた2つのテロについてまとめたいと思います。なぜ私が将来的に国際機関での勤務を目指しているのかなぜ国際協調に基づいた平和を本気で構築したいと思っているのか、その原点となった出来事を自分の言葉で綴ってみたいと思います。

①9.11(2001年)

テレビで見たニュースの中で、私が最も影響を受けたのが9.11のテロです。

2001年9月11日、ハイジャックされた旅客機がニューヨークの世界貿易センターに激突。ワシントンの国防総省も標的となり、日本人24人を含む3000人が犠牲となりました。ニューヨーク・タイムズは「アメリカ史上、最悪の自爆テロ攻撃」と伝えています。
https://news.yahoo.co.jp/byline/abekasumi/20200910-00192837/

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当時私は6歳。まだブラウン管だったテレビ画面越しに、大きなビルに飛行機が突っ込んでいく様子を見つめていました。19年前の記憶ですが、リビングのブラウン管に映る映像を明確に覚えています。テレビを見る自分を、斜め後ろから客観的な自分が見つめているような感覚もあります。

最初にニュースを目の当たりにした時、これは本当に現実に起こっていること?映画の世界?一体何が起こっているんだ?!とパニックに陥りました。悲しみの感情が湧くよりも、とにかくまずは圧倒的なショックに打つのめされていたように思います。一般の人々が乗っているごく普通の飛行機が、日常の勤務に励む人々がいる高層ビルに突っ込むということが頭で全く理解できませんでした。

私が感じたショックは、初めて人が人を殺す瞬間を目の当たりにしたことに対する衝撃だったと思います。6歳の私は戦争もテロも、知識としては知っていて、それがどういうことなのか概念は理解していたはずですが、現実に存在することを自分の目で見て本当に怖くなりました。

私はテロによって死ぬかもしれない恐怖を抱えながら生きていたくないし、もしその恐怖を抱えて日々を送る人が地球のどこかにいるのであれば、それは絶対になくすべきだと強く思った最初の経験です。ただ純粋にこんな世界はいやだと思いました。

②パリ同時多発テロ(2015年11月13日)

ちょうど今から約5年前、2015年11月13日夜、パリ中心部のコンサートホールや、郊外のサッカースタジアムなどで同時多発的にテロが発生。金曜日の夜にごく普通の日常を送っていた一般市民約130人が犠牲となりました。オランド大統領(当時)はすぐにフランス全土に国家非常事態宣言を発令。同年1月に、パリの週刊新聞社「シャルリー・エブド」を標的としたテロにより12人が死亡した事件があったこともあり、世界に激震が走りました。


私にとって9.11はテレビを通して見た光景でしたが、このテロが起きた時、私はパリにいました。留学のため同年9月からパリに住んでいたのです。テロ発生から3日間、昼夜問わず鳴り響いていたサイレンの音が今でも脳裏に残っています。犯人がパリ市内に潜入している疑いがあったため、警察が各地を捜索していたからです。手榴弾のカスが市内のゴミ箱に捨てられていたという報道もあり、ゴミ箱にゴミを投げ捨てたら爆発するんじゃないかと戦々恐々としていました。

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下の写真はテロから一ヶ月が経った12月に撮影したものですが、特に人混みが多い観光地では銃を持った軍人を多く見かけるようになりました。街全体が緊張していました。そういえば、当時は何かあったらすぐに逃げられるようにヒールを履くのをやめていたのを思い出します。

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金曜日のテロ後、迎えた月曜日。先生が涙ながらに自国でテロが起きてしまったことへの悲しみを訴えていたのを明確に覚えています。ただ、私にとって最も印象的だったのは、同じく月曜日に学校に向かう小学生の子どもたちの姿でした。平たい顔族の私にとってはあまり関係のないフランスの子どもたちですが、この子たちが生きる未来を作っているのは私たち世代であることへの責任を猛烈に感じたからです。生まれて初めて次世代に対してより良いものを残したいという責任感を感じた経験でした。

まとめ

同じテロといっても、そこから受ける感情や意味づけは異なります。私にとって9.11はひたすらに恐怖を感じるまででしたが、14年が経ったパリのテロは次世代がテロやもっと広く紛争や戦争で死ぬことがないようにするという使命感に駆られた経験でした。2つの経験、特にパリでの体験がなければ、今ほど強く国際機関での勤務を志していなかったかもしれません。私は人間関係は星座のようでありたいと思っています。一つ一つの星にそれぞれの世界観や光り方があって、大局的に見ると一つの星座を構成している様が理想です。そのためには、まずは自分の世界観を少しづつ表明していくことからだと思ったので今日は割と内面を言葉にしてみました。今日もご精読いただきありがとうございました。感謝を込めて。

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