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海外協力隊活動日誌🇩🇴100日目「初めての体罰」

今日の振り返り

今日は出国して記念すべき100日目。
低迷期をようやく抜け出してきた感が出てきた、
100日目。

今日で配属2ヶ月が終わり、
明日から配属3ヶ月目に入るそんな火曜日です。
ようやく生活の流れが掴め出して、
そこそこ必要最低限は
聞き取れるようになってきて、
自分がどうしたいとか、何したいとか、
抵抗なく伝えられるようになってきました。
(自分に甘いかも笑)
でも少なくとも初めに比べたらもう全然違うはず。

まだ夢は日本語だし、スペイン語に変わる気配はないけれど、少しずつ変化してきていて、変化してきているのは私の身の回りもで……。

ってことで今日はそんなことが伝わる1日に。

今日は朝から提携校に教育実習の見学(同行)に。
今までは学校のバスをリッチに使っていたのだけれど、今日はなんとニルサの車で向かうことに。

7:30に約束したものの、まあ来るはずはなく、
ダンス部の学生と話しながら待つことに。

どこに住んでて、どんな高校生活してて、どんなことに興味があるのか等々、教えてもらって、聞いて、質問して、質問されて……

「今日は話せる日だ!」とここでなったのも良かったのかもしれない。

すれ違う先生や大学で働く人たちに
「Hola, Sayaka. ¿Comó tu ta?」
と必ず言われる私に、
ダンス部の学生ちゃんから、
さやかは何者なの?、知り合い多すぎ。と
お褒め?の言葉をもらえるほどの顔の広さに。

清掃の人、警官、自衛官、エンジニア、調理員さん、誰それ構わず関わりにいったこれまでがようやく実り始めてきている。

先生たちとはハグ挨拶してもらえるほどにまで成長。2ヶ月で大進歩だ。

そんなこんなで8:05にニルサ登場。
助手席へ。

遅くなった理由を聞いて、大丈夫大丈夫みたいな話をすると、「あなた分かったの?話せるようになったわね。」とお褒めの言葉。
車内の沈黙が怖かったのだけど、フランス旅行はJICAが OKしてくれたのか?と話を振ってくれたおかげで、話題誕生。

ありがたい。

誰と行くんだ?みたいな話になり、
「con mi novio.」と伝えると、
明らかにキラキラした顔で、
「Tiene novio?!」とまぁ、根掘り葉掘り聞かれ、
フランスは良いわよ、と食べ物や美術館などを教えてくれた。

小学校についてからも、実習生たちに、
さやかは彼氏とフランスに行くのよ!と
言いふらされるほど。

仲良くなれたってことでいいよね?ははは。

授業見学は数学とスペイン語。

数学は三角形について。
直角三角形、二等辺三角形、不等辺三角形、
鋭角三角形、鈍角三角形、正三角形。

子どもが授業して、先生が見守るスタイル。
面白いけれど、初見だというので、
なかなか使い所の難しい授業。
でも復習としてなら、面白い試みだな、と。
評価基準もきちんと持っているようで、
見せてもらったけれど、「……うん!」
そこか。そこなのか。って感じで興味深かった。

三角形
評価

ニルサ乗る車で学校へ戻ってお昼ご飯。
日本では運転していたけど、
この国では無理そうって話から、
なぜかマニュアル、オートマの話まで
一通り。

来週も行けそうみたいな話をしてたな。
話をつけてくれるらしいけど、
どこまで本当か。

食堂に向かうと、教育実践の先生が「今日はなんで来なかったの〜」というので、学校に行ってたよ!と伝えると、次は21日よ!きてね!とオファーを受けた。行こう!

ご飯はいつも2杯盛られるご飯を
1杯にしてもらって、
気持ちばかりのダイエット笑
魚2つにしてくれた笑

魚美味しい

オフィスでスケジュール確認していると、
約束した21日はJICAの3ヶ月オリエンテーションの日と判明。なんとか言わなくては!と思っていると、たまたま先生がオフィスに。
事情を説明すると28日に待っていると。
必要な約束を自分でちゃんと取り付けられるようになってきた。嬉しい。

午後は、ダンスを気持ちばかりして、
午後の学校へ。
でも今日は「スポーツの日」でバレーボール大会が行われていて、授業はなし。
仕方なく帰るとまだダンスしていたので、
少しのメレンゲとバチャータを練習。
明日はがっつり踊るからちゃんと来なさいと先生に言われ、帰宅。

Día de deporte.

帰ってからお散歩(2km)と夕飯の作り置き。
定時に帰れるとやれることが本当に増える嬉しい。
フルマラソン2週間後に控えてるのに、お散歩ウィークになっていて、ちょっと走らないとだめよな……。

作り置きのチャーハンとカレー

明日は新しい学校に行けることに!
これで3校目。嬉しい。
午後はみっちりダンスやし、私のスポーツの日笑

100日、凹むこともたくさんだけど、
振り返れば成長もたくさん。
そんな自分を受け入れながら進んでいこう!

明日もがんばる!

#さやか先生の活動日誌


初めての体罰

正直あることは知っていたけれど、
初めて目撃した。

日本でもちろん体罰は良くないし、
必要ないと思う。
「なんでそうなった、何があった?」
そう聞いて、やった子もやられた子の話も聞いて
それがなぜいけないかの指導で十分だ。
それで通じるから。

でもドミニカ共和国ではどうだろうか。
もちろん体罰はいけないことだと思う。
自分も他人も傷つけることは良くないから。

でも今日はちょっと考えてしまった。

今日はスポーツの日で
学校ではバレーボール大会が行われ、
子どもたちの授業はなかった。

参加していない5年生は
特にバレーに参加するわけでもなかったようで
遊び放題。
廊下や教室は走る走る。
バレー大会に参加する人にぶつかるぶつかる。
いろんな人の邪魔になって、
なんどもいろんな先生や人が注意しても
一向におさまらない。
最終勧告のように「次は叩く」と
一人の先生が言った。一時はおさまるものの……
その次が来てしまったんだ。

何度も他の方法で注意も止めようともしていた
日本ならこの時点でもう終わっていたり
最終的な注意の後、
先生はその児童を隣に置いて
たわいも無いおしゃべりして、
叩かないように指導をしていた。

でもことは起こってしまった。

叩かれる現場を見る他の子たちは笑いながら見ているし、
きっとここでは”普通”なのだろう。

今まで私はもちろん体罰はありえないと思っていたし
日本ではありえないと今も思っている。

でもこの国ではどうだろうか?と今日わからなくなった。
一概に体罰はいけない、そう言えない気がして。

一体どうしたらあの場を抑えられたのだろう?
他にどんな方法があったのだろう?
人様への迷惑(怪我の危険)がそこにある時、
何が正解だったのだろうか。
実際、体罰以降、その子は走らなくなり、
他の児童も落ち着いた。
効果的ではあったのだ。
良いか悪いかは別問題にして、
教育的効果は絶大だ。
自分が他の学年に迷惑をかけていたことにも
その子は気づき、反省もしていた。

だから分からなくなった。
もちろん力での解決じゃないのが一番いいに決まっている。
日本で体罰しようとも思わない。
だって必要ないから。

でもそれって必要があったらするってこと?

体罰は良くない。
当たり前のこと。

でもそれをこの国で私は豪語できないかもしれない。
だってそれなりのプロセスを先生たちが踏んでいて、
じゃああなたならどうするの?って聞かれた時、
答えられないから。

どうしたら良かったのだろうか。

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