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そういう時に限って

たまたまマスクをしていなかったために、多分、何かに感染した。喉が痛い。

何かに感染してしまうのは仕方がない。しかし「たまたまマスクをしていなかった」というところが引っかかる。いつもはしているのだ。もちろんそれで何かを防げていたかもしれないために、何も起こっていないのかもしれない。しかし、ここまで何も起こらないできて、「たまたま」の時に、しかも数時間だ、狙い撃ちのように感染してしまうというのは、納得がいかない。

だが、何か事故というものは、そういうふうに「たまたま」忘れたとか、「たまたま」遅れたからとか、「たまたま」が悪いほうに作用して起きてしまうものなのかもしれない。もちろん逆に「たまたま」持ってたとか、「たまたま」早かったとかでいいほうに転ぶこともあるのだろうし、それにも逆があり得る。

私は、いつもすることはいつも忘れずにしようとするほうだが、それはこの「たまたま」が悪いほうに向かってしまうことが怖いからだ。そして「いつもはちゃんとしていたのに」という悔やみ文句を言いたくないのだ。

とはいえ「たまたま」は起きてしまう。いつも自分が理想とするように、同じように事は進まない。何が起こるかはわからない。不可抗力だ。マスクを付けることをうっかり忘れただけだったとしても、うっかりに至らせるだけの理由があったのだ、そう私は主張する。

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