見出し画像

Perfumeを支えてる「MIKIKO」先生

Perfumeを語る上で外せない人物「MIKIKO」について記します。

Perfumeと言えば、3人のシンクロした特徴あるダンスが有名ですが、彼女たちのダンスの振り付けを行っているのがMIKIKOです。広島のアクターズ・スクールでメジャー・デビュー前から指導されていたことからPerfumeの3人は「MIKIKO先生」と呼んでいます。また、振り付けだけでなく、Perfumeライブの演出もMIKIKOが担っており、中田ヤスタカ(CAPSULE)と同様に外せない人物です。Perfumeは中田ヤスタカ、MIKIKOなどの各分野のプロにより成り立っています。

アミューズの大里会長からの勧めでニューヨークに留学し、マイケルジャクソンなど様々な影響を受け、それがPerfumeの振り付けに反映されているようです。広島時代にPerfumeの3人が事務所に「振付師はMIKIKO先生でなければダメだ」と頼み込んだそうで、結果としては大正解でした。Perfumeの振り付けは「歌っても無理なく踊れる振り付け」であるとのこと。キレキレなダンスに見えるので疑いたくなりますが、そう見せないところが振付師の実力なんでしょう。

2019年2月4日(月)のNHK「プロフェッショナル仕事の流儀」でMIKIKOの特集「人の光を、解き放つ~演出振付家・MIKIKO~」が放送されていました。Perfumeの3人は逆指名でMIKIKOにダンスの振付を要請したくらいですから「MIKIKO先生」との関係は絶対に欠かせないものです。そんなMIKIKOですが、NHK特集番組の中で以下が印象的でした。
・ダンスの振付は真似しやすいとか大衆受けは考えず、アーティストの魅力を引き出すギリギリのもの。
・「Perfumeの振付のMIKIKOさん」という肩書きを自分の売りにすることがすごくPerfumeの3人に対して罪悪感がある。だから別のことをきちんともう一軸確立させなきゃいけないという思いのもとELEVENPLAY(MIKIKO率いるダンスカンパニー)を作った。
プロフェッショナルとしての思いがあるのでしょう。こだわりを感じます。

Perfume以外では「恋ダンス」が有名です。「恋ダンス」とは、TBSドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」で星野源の「」に合わせて、キャスト5人(新垣結衣、星野源、石田ゆり子、古田新太、大谷亮平)がエンディングで踊っているダンスで、MIKIKOが振り付けをしました。

星野源 – 恋 (Official Video)

恋ダンス」ですが、手のひらを合わせながら踊るなど、Perfumeのダンスと共通する振り付けが結構あります。「恋ダンス」とは曲や雰囲気も全く違うのですが、アジアン的なPerfumeの曲「Cling Cling」のMVを見てもらうとMIKIKOは「」で表現するのが特徴的な振り付け師であるように感じます。Perfumeのダンスはとても細かく、一見簡単そうに見えるようPerfumeが踊っているものですが、「恋ダンス」はドラマの新垣結衣をはじめとするキャスト達が踊れるようシンプルで分かりやすくしているように感じます。それがドラマの大ヒットと供に様々な人に共感を呼んだのかもしれません。

MIKIKOは、東京オリンピック2020開会式の演出を当初、担当する予定でしたが途中で辞任しました。MIKIKO案ではPerfumeも登場、音楽も中田ヤスタカの曲を採用する予定だった模様で、とても残念に思いました。

2021年8月15日 Perfume LIVE 2021 [polygon wave]では、Perfumeのライヴでは異例のPerfumeの3人以外にダンサーが登場しました。「不自然なガール」のPVにMIKIKO先生のダンサーが登場するのですが、それと同じと思われる演出がありました。そして、ポリゴンウェイブやTime Warpでは、ダンサーに存在感があり、MIKIKOは東京五輪の開会式はこんな演出をしたかったのだろうなと思いました。

東京五輪の演出、星野源など様々なオファーに応えるなか、手を抜かず全力でPerfumeの3人のダンス振り付けとライヴ演出を手掛けるMIKIKOはやはりいまだにPerfumeの「MIKIKO先生」であり、常に3人のことを考えているんだなと感じます。今後もPerfumeのみならず幅広く演出と振付に活躍・貢献されていくでしょう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?