#286 受験開始

一浪時と同じく、早稲田大学3学部のみの受験にしょうと思っていたが
母に「行かなくても受けて合格することで安心感が生まれるだろうから滑り止めの大学も受けておいた方がいいんじゃない。」と言われた。
僕は考えた末で滑り止めを2校受けることにした。
英語と国語の2教科で受けられる大学を探した。その結果、亜細亜大学と独協大学を受けることに決めた。
2校共に2月の初めの方に試験があるので、良い肩慣らしになると思った。
2校共に特に赤本は買わず、個別の対策は講じなかった。
初めは亜細亜大学で当校は中央線武蔵境駅から徒歩10分少々のところにあった。
僕は試験当日、リラックスした状態で臨むことができた。
試験はとても簡単に感じ、スラスラ進んで見直しもしっかり行っても試験時間が余った位だった。
結果は10日後に分かり、合格だった。初めての大学合格だったので素直に嬉しかった。続く独協大学は埼玉県草加市まで受けに行った。少し時間がギリギリになってしまったが、狼狽えることなくしっかり解答することができた。亜細亜大学と同じく、独協大学の問題も簡単に感じた。
結果、独協大学も無事合格することができた。独協大学の中で一番難しいドイツ語学部を受けて合格した。僕が第一志望にしていた早稲田大学の人間科学部と偏差値的には近かったので、合格できたのは自信になった。
滑り止め2校は2戦2勝と幸先良いスタートとなった。
後は2月末に行われる大本命である早稲田大学3学部受験に向け、備えるのみだった。予備校で直前対策ゼミが行われ、最後の調整に余念が無かった。
5日間のゼミで本試験を前に、教室内は緊張感が漲り、熱気で溢れていた。
僕は気負うことなく、とても落ち着いた気持ちで過ごすことができていた。
それ位に合格を目指して日々積み重ねてきたと言う自負があった。
本試験が近くなっても、生活スタイルは変わらず、朝刊を配達もしっかり行っていた。予備校が無い日はひたすら勉強に精を出した。
続く…

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