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「ウミネコ童話集」挿絵のおはなし

1月もあっという間に過ぎていきました。皆様いかがお過ごしでしょうか。

早速ですが今回は作品のお知らせです。
この度、ウミネコ文庫さんの童話集の作品に挿絵をつけさせていただきました。「動物たちの夜」という作品の作者様、カルフォニ村さんからX(旧Twitter)でお声がけいただいたという経緯があるのですが、お声がけいただいた際は本当に嬉しかったです!
カルフォニ村さんの美しく不思議な作品はこちら

カルフォニ村さんの作品はお声がけいただく前に読ませて頂いておりまして、自分の世界観と似通った空気感があるなあと思いつつ、挿絵募集というポストに対してなかなか手があげられませんでした。というのも、どなたかの作品に挿絵をつけるなどなかなか体験したことがなかったので…
そんな中カルフォニ村さんからお声がけいただき、緊張しながらも是非、ということになりました。

拝読していた中でイメージがいくつか既に出ていたので、その頭の中をラフに描き起こし、カルフォニ村さんにご確認いただきピックアップしてブラッシュアップしていくという形をとりましたが、最終的に3枚扱っていただくことになりまして今回はその3枚をご紹介させて頂きたいと思います。

1枚目は草木の向こう側で焚き火を中心に輪になって踊る女の子たちです。
この不思議な女の子たちとその様子が絵としてまず浮かびました。秘密、なにか秘められた感じを醸し出せたらと、踊る彼女たちの影が伸び、動く様子を想像し描きました。私もその場にいるような感覚になって面白かったです。

2枚目がこちら。作品を読まれていた方は作中に登場する「ジャマイカン・ハスキー」のデザインについて、非常に気になったのではないでしょうか?私もそのうちの一人です!
作中に「この地球上でもっとも愛すべき犬種」とあるので、どうにか愛着のある愛らしい様子も描きたい…と、こちらは何度か作者のカルフォニ村さんに質問やチェックをお願いしました。ラム酒の香りのする息なんて、いいなあ…なんだか、品のある感じもしますよね。
デザインに迷っていたところ、ドレッドヘアの要素を…とヒントをいただき、最終的にジャマイカン・ハスキーはこのデザインとなりました。


最後の3枚目は「いちばん強い者」の前を通り過ぎた時の様子です。
いちばん強い者もなんとなくこうかな、というデザインが若干アイディアがあったので、そちらをチェック頂きました。
朝日を浴びて変わる顔、『自分の顔を持たない』「いちばん強い者」とは…
物語に登場するのは最後のほうですが、ものすごく、考えたくなる存在で、私はとても好きなんです。「いちばん強い者」を見た主人公の心境もどんなものだったのか、考えたくなります。
「いちばん強い者」が木の一部を持っているのは、私が勝手に「チンパンジーが蟻の巣をほじくり返すようにして」から想像して描いてしまっていたのを見てくださったカルフォニ村さんがお気に召してくださり、挿絵で採用させて頂いたという経緯がございます。自由にやらせていただき恐縮です…!


以上3点が今回携わらせていただいた作品の挿絵でございます。
ウミネコ文庫さま、作者であるカルフォニ村さま、この度はお声がけいただき誠にありがとうございます。この素晴らしい機会に感謝いたします!

ここまでお読みいただき、誠にありがとうございました。
また次のnoteでお会いいたしましょう!


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