かつて、参議院選挙に「全国区」というのがあった。この制度だと当然、全国的に知名度のある人が強くなる。だからタレント議員続出の原因となり、政治屋にとっては「金をいくらバラまいても足りやしない」（バラまかなきゃいいと思うのだが）という理由で、1982年に廃止になった。
　残念でしたね、ノンポリであったぼくにとっても。なぜか？　全国区開票の選挙特番は実質的に「輝け！　あなたが選ぶ日本全国人気者ランキング!!」になってしまい、単純に面白かったからだ。
　各局の選挙開票特番は一時、お笑いタレントなどが入ってバラエティ色が強くなった時期があった。これに対して政治家や評論家たちが「不謹慎である」という攻撃をした。で、真面目になって今に至っている。

　だけどね、政（まつりごと）というくらいだもの、政治には国民みんなでお祭り騒ぎをするような要素が必要なんじゃないだろうか？
　テレビの選挙特番が真面目になってから、投票率の低下が進んだのではないか？　今後、選挙特番がこんな風になると投票率も簡単に上がる!?
○選挙・天国と地獄……スタジオに来た当落線上の人物が当選すればバニーガールが王冠を載せてキスしてくれる。が、落選すると床が抜けてピラニアが泳ぐ水槽に落ちる。
○選挙の鉄人……決められた地盤と選挙資金となぜか食材で、二人の候補者が当選を競う。
○選挙DEクイズ……「土下座シルエット当てクイズ」「当確は誰だ」など。
○候補者ドッキリ㊙報告
○政党・国取りゲーム

【モンダイ点】
◎いっそ、国が選挙トトカルチョをやったらどうだ？　これはサッカーくじより盛り上がるぞ。

（ステラ/2000/7/19）