179.これも天下りか?

「21世紀は心の時代」
 とか、
「環境社会について」
 とか、
「すこやか健康トーク」
 とか。
 新聞や雑誌でこの手の対談ページに出くわすことがある。たいてい、どこかの会社社長が女性インタビュアーに訊かれて応えているアレだ。
 その対談の途中で必ず「…その点については、わが社も長年取り組んでおりまして…」なんて、強引に企業の業務話に持っていく箇所がある。おいおい、さっきまでの心の時代の話と関係ないじゃないかっ!……と思わずツッコミを入れたくなる展開。なのに、インタビュアーも「そうですね。***社さんの考えは素晴らしいと思います」なんて相槌を打っている、アレですね。

 まぁ、これは対談に名を借りた企業PRだろうから、とその内容は問題にしない。問題にしたいのは、インタビュアーの顔触れなのだ。
 その多くが、かつてテレビのニュースショーで人気になった女性キャスターたちではないか! 適度に知的で適度に色気があるという点でピッタリなんだろう。が、社長相手の対談というのは、元女性キャスターの天下り職種ではないのだ。
 過去のキャスター経験はなくても、
「あぁ、企業トップとの対談という知的なイメージで、その実は会社の宣伝をたらたらと聞いてあげるだけ。ついでに色目なんか使われてチヤホヤされる仕事をしたーい!」
 と熱望するマスコミ志望の女性たちにもっと門戸を開くべきだ!(いるのか、そんな人たち?)

【モンダイ点】
◎そうやって玉の輿に乗ろうとする女性が本当にいそうだから、問題なのだが。

(2001/10/17)

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