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詩「王座を洗う清きもの」

さあ仕事の手を休めて

神のほうを向きなさい

原始の夜明けに立ち昇る太陽

おおソフィア

星より輝く愛らしい乙女

おおマリア

私は彼とすべてつくった

生ける泉の奥底にありき

人間の本性たる

光ありき

おまえのすみかこそ光

エーテルは解き放たれ

緑の息吹よ 広がってみせよ

言葉に花が咲くときに

彼のあらゆるはたらきが宿る

清らかな精神で身を包んだ王妃よ

神殿にかしづきたまえ

引き裂かれた同胞の

声を聞きたまえ

寓意はそこにある

火水空気土よ

鮮やかなる色彩よ

あなたの魂のなかに

棲んでいるなにもかも

騎士が立ち上がり

風が運び

実が熟成し

雨は降りながれゆく

王座を洗うすべての清きものを

受け入れて微笑むのだ

星々のささやきに導かれ

抱擁にゆだねるのだ

あなたは彼の愛人たれ

絹のマントに石をちりばめて

おおフィロソフィア

誰がために輝くのか

鏡の中に

すべてが映っている

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