前髪を作った話|3|


そうして、お化粧を頑張ったりオールバックの髪型のためにワックスを買ったりとしているうちに、前髪のない自分の顔に見慣れてきました。意外と似合ってる気さえします。今日前髪を作る時だって迷ったくらいです。もう少し前髪のない生活を楽しむのもありなんじゃない?って。前髪のない自分も好きになれました。それにともなって、眉を描く自分も、アイシャドウを選ぶ自分も受け入れられたということです。


コロナでテレワークだったので、毎日ミーティングのちょっとの時間しか他者と顔をあわせなくてよかったのもあります。そうしてちょっとずつ新しい自分を受け入れていけたのは、こんな時勢だったからだと思います。コロナに対して不謹慎かな。でも会社がテレワークや書類の電子化に取り組んだり、こうした自分の中の精神的な成長があったことは確実に時勢が影響していると思うので、そういった面があったことは認めたいと思います。


前髪を今回は薄めにつくりました。防御壁ではなく、純粋なヘアスタイルの一環として前髪をつくりました。これから髪型を変えたいと思った時、わたしの選択肢のなかには前髪のない髪型も含まれます。選択肢が広がったことは素直に嬉しいと思います。誰に咎められていたわけでもないけど。自分がね。自分がいちばん厄介な枷なんですよ。


ああでも、よかったです。コロナとトラウマの良くないことが、コンプレックスの解放に繋がったわけです。うん。また前髪が伸びたら、後ろに流してもいいかもしれないな。たぶん、似合っているので。


前髪を切っただけで随分語りました。隙あらば自分語りというのはあまり好まれないそうですね。知ったことか。全くの他人にどう思われてもどうでもいいです。その辺はわたしメンタル強いんですけどね。なんで顔を隠したかったんだろうな〜。不思議だ。精神は論理的ではない。難しい…。


ところでこれはiPad proで入力しているのですが、ついさっきOSを15に更新したらキーボードの配列が狂ったようで、大変打ちにくいです。すでに報告済みの不具合のようですが、iOSの方は気をつけた方がいいですね。早く修正してくれ。


以上