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何故、キャバクラで働かないのか?

高校生でグレ始めた私は、家に帰らず夜の世界に飛び込んだ。
1日で10万以上のお金を手にした時は、渋谷にある1着1万円する服を何着も買って、本当に幸せだった。
好きなものを好きなだけ買える危険な幸福感は、私をクレイジーにさせた。

キャバクラで働き始めたのは、19歳頃から。高校はギリギリ卒業していたし、当時は20歳未満の飲酒は厳しく取り締まっていなかった。
もちろん最初は、どうして良いか分からないし、綺麗なお姉さま方に使えない田舎娘が来たと思われていただろう。
その頃は、化粧の仕方さえ知らなかったし、体重は152cmで70キロ近くもあったし。
それでも働かせてくれたのは、19歳という若さがあったからかもしれない。

夜の世界に飛び込み、多くの店舗を転々とした。
60名程在籍する店では、常に10位以内の指名本数をキープした。
入店と同時に、No2まで上り詰めたこともあった。
100万円以上稼いだ月もあり、そのお金を全てホストにつぎ込んだこともあった。
今となっては過去の栄光、華々しかった日々を懐かしむ良い記憶になっている。

そんな私は今、バーで働いている。
内容はガールズバーだけど、お店はカラオケバーと謳っている。
お客さまの隣に座るし、ドリンクもねだるので、実質素人キャバクラ、なのかもしれない。
だけど、オーナーに言われてしまったことがある。

「会計もミスするし、客も呼べない、仕事をしていない」

会計の計算ミスについては、本当に申し訳ない。
だが、「仕事をしていない」という言葉にはどうしても腹が立ってしまった。

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