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こころのもう少し奥

私はひとに質問することが苦手だ。

初対面とか、少し親しくなってこれから仲良くなっていこうぜ!という場面とか、あんまり仲良くなくても、親友だとしても、何となく質問するということが憚られるというか。

多分これは、もし話したかったら自分から言ってくるだろうというスタンスによるものなのだと思う。自分も含めて、詮索するのもされるのも何だか好きではないし。質問=詮索だと私は思わないが、そう捉える人も多いだろう。

それに何かの拍子でふと質問した時に、それとなく濁されたり、質問で返された時に私はとても敏感に気が付いてしまう。そういった時に、自分は信用されていないのだな、仲良くなりたいと思ってるのは自分だけだったのだなと大袈裟に傷ついたりもしてしまう。私めんどいのよ。

そんな面倒臭くて繊細過ぎる自分を見ていられなくて、質問しないというか、できなくなってしまったのかもしれない。

勿論どうでもいい質問はできる。好きな食べ物は何ですか?とか、昨日何時に寝ました?とか、答えに困らないやつだ。答えに困らない質問系は雑談力というか、場を和ませたり、一定レベルまで親しくなるまでは特に使える。なので例えば知り合った初期とかはこれを連発しとけばどうにかなる。(人見知りの人、この技おすすめですよ)

私ができない質問とは、このどうでもいいやつではなくて、こころの少し奥に触れるやつ。もう一歩深く相手を知りたい時の、人によっては答えに困るかもしれない少し突っ込んだ質問のことである。ちなみに「最近どう?」も私にとってはこれに該当する。これ雑な言い方だけど、遠回しに自分のこともっと話してよって誘導する質問ではある。

いわゆる‘’人たらし‘’と呼ばれる、相手の懐にガッと入り込むのが上手い人っていうのは、この質問力がうまいのだと思う。自分の心の中のやわらかな部分を話せた相手のことって、ひとはやっぱり大事にしたくなるもの。好きになるよね。男女問わず。恋愛でも友愛でも。
 

で何が言いたいかと言うと、つまり!質問できるようになりたいんです!軽く軽くエアリーに。最近どう?って言いたいんですよ!!!!とするとそのためには何が必要かって、相手の答えや反応にビクビクしない面の皮の厚さなのではないかと。ご近所でも有名な噂好きおばさんの図々しさ精神なのではないかと。そんな風に思うのです。

もしかしたら相手も質問されるのを待っているのかもしれないし。こんなこと話したら迷惑かなと考えている可能性もある。私自身がそうであるように。

歳を取れば取るほど、自分の個人的な話や悩みはなかなか話せなくなってしまった。(ここでめっちゃくちゃ話してるくせに)でもこれって自分だけではないはずで、多くの人もそうに違いない。聞かれたら別に答えるんだけど自分からわざわざ言うことじゃないからって黙ってる。だってその方が楽だからだ。

だから今年の私は、相手よりも先に一歩近寄って、軽率に質問できるような自分でありたい。なんかその方が楽しそうだからだ。軽率にみんなの心のもう少し奥にタッチしまくってやる。


文章を書くことをどうにかして夢に繋げられたらなと思っているのです。 頑張ります!