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私が雨が好きって知らないあのひとが戻ってきたが、雨が好きって告げることもないまま、また去っていったはなし


長っ!
タイトル長っ!

タイトルで結論を書いてしまってるので、もうこれを読んでくれるひとは誰もいないと思いますが、(そんなことないよ!読むよ!を期待したウザい前振り)後日談です。


この記事を書いて、しんみり心の店じまいが済んだ頃の深夜、ぽつりとまた連絡が。

『ただいま』

一旦消えるけど数日後また連絡すると言っていたのに、この時すでに三週間ほど経っていました。いやいやいやいや、君にとって数日は三週間なんですか?タイムトラベラーなんですかね?3日間パラレルワールドに行ってきて、帰ってきたら三週間経ってた人とかそういうのなんですかね?と、ツッこみたい気持ちはあるものの、彼のLINEアイコンをトークルーム上部に見つけた時、ホッとしてしまった私でした。だけれども、その後に続くメッセージを読んで、その安心感もすぐに消えてしまいました。

『もうやだ』


は?
もうやだなのは私だよ。お前じゃねーよ。
浮かんだ気持ちはコレです。こんな汚い言葉で彼に対して何か思ったのは初めてのことで、心の店じまいをしている間に、私はきちんと彼への嫌悪感を育てることに成功していたようです。やったね!

彼にとっては、私は気を遣わないでいい相手。気分や思いつきで自分の感情を垂れ流してもいい場所。都合が悪くなったら連絡は途絶えるし、気が向いたら連絡して、もしモヤモヤしてたらその気持ちも吐く。つまり私はゴミ箱です。感情の。そのように扱われてることを思い知った瞬間でもありました。

この、『もうやだ』とは、彼の奥様に対しての『もうやだ』だったらしいのですが、そんなこと知ったこっちゃねーわ。私に言うなよ、お前の胸にしまっとけやコラ。とヤンキー化した私は、おかえりとだけ返事して寝返りをうち、スマホを枕元に放り投げました。どうでもいいわ。そういった捨て台詞みたいな言葉というか、突き放すような感情しか生まれてこない心情にくるまれて、また浅い眠りに。


その後また少し時を置いてから、何事も白黒付けたがる私としては、あともう一度だけ会って、自分の気持ちが完全に冷めたのか確かめることにしました。このままなんとなく、また向こうから連絡をソワソワ待つのはもういやだなと思い。

そうして、色々言いたい気持ちは封じたまま、『10月になるけど、どっか会える〜?』と、激エアリーなLINEを送りつけたわけです。軽い!とても軽い!いろんなモヤモヤを何も感じさせない!空気より軽い!尊い!この軽さに誘われて、彼からも軽快な返事が来て、あれよあれよと2人で会う日が決まりました。

お、まだ会うつもりあるんだな、、てことは向こうは別に私と関係を終わらせるつもりはないってことか、、なるほどなるほど、、と冷静な分析してるフリして、どこかしらふわっと嬉しかった私。でもそんな気持ちも簡単に踏み潰されます。


待ちに待った会う日の数日前に、ごめん今は仕事と子供のことで全く余裕がない…すごくバタバタしていて、やっぱり会えない…とドタキャンされてしまいました。

まじで、


殺したろか


って思ったのはウソです。

でもこれくらい鋭い言葉が浮かぶくらいには、憤りを感じました。普段、私の日常はとても忙しく、バタバタのバタバタの極みだったからです。お前のバタバタなんか我のバタバタの足元にも及ばんわ!!と足をバタバタさせてくやしがりました、私。あーしょーもな。

本当は、当日会ってみて、もしもどちらかが気持ちがなくなっていることが浮き彫りになったとしても、会わなかった八ヶ月の間にお互い何を思って、どんな風に生きていたのか、何が苦しかったのか、全部話したかった。聞きたかった。
それでいて終わりにしたかった。


君は終わりにする機会すら私にくれないんだね、やっぱり。


今度こそ終わりです。
私が雨が好きなことはやっぱり伝えられないまま、あの人は申し訳ないと一方的に言って、去っていきました。またいつか連絡あるのかもしれないけれど、その時私はもうさすがに返事をする気も起きないことでしょう。

さようなら。すごく好きだったよ。今はもう大嫌いだよ。


文章を書くことをどうにかして夢に繋げられたらなと思っているのです。 頑張ります!