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サクセスと子育ては似ていると思う

こんにちは。freeeサクセスアドベントカレンダー8日目担当のsayoです!
今回私は「子育て」をテーマにサクセスを深掘りしてみようと思います!

~この記事はこんな人にお勧め~
・カスタマーサクセスってどんな仕事?と思っているけど何となくイメージが出来ていない人
・カスタマーサクセス興味あるけど自分に合うのかな~、どんな考えをもって取り組んでるのかな~、と思っている人
・子育てしながらカスタマーサクセスって出来る職種なの?と疑問な人

自己紹介

私には愛する2人の子どもがいます。
上の息子は来春小学生、下の娘はまもなく4歳。赤ちゃん2人をとにかくドタバタとお世話していた時期を乗り越え、子育ても少し楽になってきたかなと思う今日この頃。一方で、悩みは成長と同時に変化するから結局尽きないんだな・・・と身をもって体感しているところです。

仕事はというと、freeeに入って丸3年、freee会計のカスタマーサクセス(主にOnboarding領域)に従事しています。
freeeに入る前までは一貫してバックオフィスのキャリアを積んでいました。
顧客対応経験もプロジェクトマネジメント経験もない中、「バックオフィスのシステム」なら何とかキャリアを活かせるかも!と入社したfreee。
その時すでに先述の子どもを抱えたワーママでした。
ほぼ未経験からのチャレンジ、ぶち当たった壁は数知れず。笑
一方でなんとなく「これって子育てに似てるかも・・・」と感じたこともあり、今回はその類似点について書くことにしました。
大きく3つサクセスと子育てを比較してみたので、早速順番に見ていきましょう!

①主体はあくまでユーザー(子ども)である

カスタマーサクセスのミッションは「お客様にサクセス頂くこと」。
そのツールは自社製品であることがほとんどで、それによって導くべきサクセスの定義は異なります。
例えばfreeeではミッションが「スモールビジネスを世界の主役に」とあるように、「スモールビジネスのお客様が、バックオフィス業務の効率化・整流化を成し遂げ、本来割きたいと思っている時間を創出できるようになること」が簡単なサクセスの定義と言えそうです。

一方、子育てに目指すゴールはあるのでしょうか?
おそらく答えは千差万別。
「世の中の役に立つ人になってほしい」「一流大学に入って一流企業に就職してほしい」「とにかく健康に日々過ごしてほしい」などなど・・・親として子に対する気持ちは十人十色、人それぞれだと思います。

数えきれないビジョン・ゴールがあっても、共通して言えるのは「ゴールの主体は自分ではない」ということ。
カスタマーサクセスにおいても、子育てにおいても我々はサポートする立場でしかありません。
親がいくら「こんな人になってほしい」と願っても、最終的に人生を歩むのは子ども自身。親のサポートが無力に感じられることもあると思います。
カスタマーサクセスにおいても同様。こちらがユーザーの為にと思って時間を費やしあらゆるサポートを施したとしても、ユーザー自身がそれぞれの課題感と向き合い、ツール活用をジブンゴト化できなければ、サクセスにたどり着くことはできません。
ここでもまた、自分の無力さを感じることがあります。

ただ、カスタマーサクセス・親がお客様・子に対して「影響を与えること」は可能です。
その影響をどのように与えていくかが腕の見せ所。
いかに「前向きに」いかに「刺さる」サポートをするのか、直接話す方法や間接的に気づかせる方法、あらゆる手段で伴走していくのがカスタマーサクセスであり親なのだと思います。

ちなみにわが子は今ピアノを習っています。
始めは割とポジティブに取り組んでいたものの、最近難易度上がったこともあり少しずつネガティブな反応を示すように。。。
親としては将来バンドマンになりたいと思ったとき(?)のことを考えて継続してほしいところですが、その未来を見てジブンゴトにするのは6歳の息子には難しく。
主体性を持ってもらうことの難しさを感じています。笑

②ゴールはユーザー(子ども)が自走すること

我々サクセスはOnboarding(初期導入期)を経て、お客様がプロダクトを使いこなせるようにサポートします。
freeeでいつも念頭に置くのは、結果「お客様は自走できるのか」。
全ての設定をこちらで準備し、渡せばとりあえず回せる状態を作る、という方法ももちろんあります。が、Onboarding期間を終えた後に自分たちでメンテナンスが出来ないと、たちまちプロダクトへの満足度は下がってしまいます。
説明を受けてわかったつもりになっても、実業務に落とし込みが出来ていなければ、結局使えずに時間だけが過ぎていく。

どうすれば自走できる状態を作れるのか?
これはサクセスにとっての至上命題とも言えるかもしれません。あの手この手でお客様が自走できるようなコンテンツを検討しますが、うまくいくもの・いかないものがあり、トライアンドエラーの繰り返しです。

そして子育てでも、日々自走の大切さを痛感しています。
例えば食事。お箸を使ってこぼさずに自分で食べるようになることが一つのゴールですが、そこまでの道のりは本当に長いですよね。
細かくステップ分けしてみると、
①飲み込む
②噛む
③スプーンで運べるということを認識する
④食べ物を自分で運ぶ



キリがないのでやめることにします。笑

親経験者の皆さんのほとんどが、このステップ中に伴走するモチベーションを失ったことがあるのではないでしょうか。なるべく自主性に任せて本人にやらせたいけど、食卓の掃除を考えるとついつい手出ししてしまう、なんてこともありますよね。

最近すごいな~と思った仕組みは、(これもまた習い事の話になりますが、)スイミングスクール。進級基準がものすごく細かくて驚きました。
毎月進級テストがあるのですが、場合によっては1級だけではなく2~3級一気に上がるような仕組みになっており。それが子どものモチベーションをグッと高めているようです。
このおかげか、わが子はスイミングはかなり前向き・積極的に通うことが出来ています。家でも狭い風呂場で潜る練習をしたり、夏にはプールや海に行きたいと言うようになったりとまさに「自走」!
難易度が上がり、進級できない時期ももちろんありますが、その分頑張って進級した嬉しさも感じることが出来るようになってきました。

一つの「自走を促す仕組み」として、なんだかサクセスにも応用できそうな。キーワードは「成長実感」と「出来る未来の可視化」といったところでしょうか。
こんな「ちょっとした楽しさ」のあるOnboarding過程、気づいたら自走できるような世界をfreeeのサクセスでも作っていきたいと思っています。

③目指す世界はユーザー(子ども)がその人らしく輝くこと

自走した先に待っているのはどんな世界でしょうか。
私が大切にしていきたいと思っているのは「その人らしく輝ける環境を作っていくこと」です。

  • 自分が好きなことは何か?

  • 自分がやりたいことは何か?

  • 自然体でいられる場所はどこか?

人それぞれ違うこの答えを、世の中の人みんなが見つけ出し、実現出来たらなんて素敵な世界なんだろうと思いませんか。
先に書いた①も②も、この世界を実現するために、サクセス・親たちが取り組んでいるのではないでしょうか。
子どもたちが好きなことを好きなように出来るようになるためには、どんな形で接するのがよいのか。お客様が実現したいことを実現できるようにするには、どんなプロダクトでどんなサポートをすればよいのか。
究極的に目指している世界は同じなのだと思います。

これはサクセスと子育ての共通点、というよりは私自身がサクセスに取り組む中で実現したい世界なのかもしれません。
freeeはそれを「スモールビジネス」を応援するという形で実現しようとしていて、そんなビジョンに共感するからこそ、今私はこのfreeeでサクセスの仕事に取り組んでいます。

子育てでも同じように、子どものスキを最大限に活かす伴走がしたいと考えています。ですが、これはこれでまた難易度が高い。
子の興味と親の期待がすり合わないことなんていくらでもあるし、子どもの現在地にあわせたサポートの加減見極めは難しいし。毎日笑顔で子育てする難易度の高さと言ったら。

今回のサクセスと子育てに関する考察は、図らずも自分の子育て観を見直すきっかけとなりました。
業務に取り組む上で意義・意味を見失ったとき「何を目指してこの目の前のことに取り組んでいるのか」に立ち返るのは大事なことです。
今回の執筆を通し、子育てにおいても「どういった未来を思い浮かべて今子どもと向き合っているのか」視点を持ち出せると、少し気持ちが楽になるかもしれないと感じました。
サクセスにも子育てにも100%の解は存在しませんが、「その人がその人らしく輝ける世界」を目指して、日々過ごしていきたいと思います。



サクセスと子育て。なかなか見たことのない組み合わせですが、いかがでしたでしょうか。
類似点もありましたが、子育てにはサクセス(SaaS)と違って終わり(Churn)はありません。日々子育てに取り組むパパママの皆さん、本当にお疲れ様です。粘り強く、時に休みながら、ともに頑張っていきましょう、というメッセージもここに残しつつ。
少しでもそれぞれの特長や、普段私が考えていることが伝わっていれば幸いです。

そしてあわよくばfreeeのサクセスに興味を持ってくださった方がいれば・・・!!
freeeは幅広く一緒に働ける仲間を募集しています。ぜひお気軽にお問い合わせください!


今年のfreeeカスタマーサクセスAdvant Calenderはまだまだ続きます!
クリスマスまで是非お楽しみくださいませ☺🎄


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