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別の岸から湖畔を眺める

今までいた場所から水際に沿ってちょっと歩いて、寄せてもらえる小屋を見つけて滞在してみる。目に映るのは変わらない湖面、そしてその向こうに今までと少し違った対岸の水辺の風景。生活は変わらず、朝起きて顔を洗って、薪を拾って火を燃やし、ご飯を食べて寝る、そのくり返し。

今までは対岸に、適度な密度で広葉樹の茂る森が見えていたが、今はその隣の小さな町が見える。そこでは人々が家族とともに生きており、日々の必要なものは店で手に入る。レジャーも町なかにあり、隣にある森をかえりみる人は多くないようだ。

森との境、町はずれには顔に大きなコブのあるおじさんが2人住んでいる。町にはあまりなじまないと、おじさんたちも町の住人も思ってそこに落ち着いているようだ。森には鬼の集団が住むと噂されるが、その姿を見た者はいない

私は町にも森にも行ったことはない。対岸とか湖越しに、ある程度の時間眺めているだけでも、案外色んなことがわかるものだ。もちろん直接行ってみたらみたで発見は多いのだろうが、いま対岸にいるのでたどり着くにはまた少し時間がかかる。

昼と夜があることは好きではないが、昼も夜も、湖面に空が映るのは好きだ。映画は好きだが、湖面に映るのが映画でなくてよかったと思う。湖面に映る空より、実際の空はもっと大きく私の上に広がっている。

いつか湖に行くことになりそうなので、湖畔の風景を想像してみました。具体的に想像することで、大抵の不安は和らぐ。
あと第九を聴くと、大抵の不安は和らぐっていうか天国に行ける。もう一度最初から読みながらどうぞ。

ベートーベン 交響曲第9番 第四楽章
https://youtu.be/uB9nCSWYAnE

#エッセイ #日記 #琵琶湖 #十和田湖

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