小暮沙優

声楽家 | 小説家志望 | 執筆、楽曲・絵画制作 | NHK「若冲を発掘したアメリカ人…

小暮沙優

声楽家 | 小説家志望 | 執筆、楽曲・絵画制作 | NHK「若冲を発掘したアメリカ人」主題歌担当 | 朗読モノオペラ《つなぐ》 | 統合失調症やパニック障害、発達特性などと共存しながら表現活動を続けています | 里俳句会同人 | 二期会会員

マガジン

  • 《女の愛と生涯》訳詩

    シューマン作曲の歌曲集《女の愛と生涯》の訳詩です。

  • 小説「メタモルフォシス」

    仕事も、住処も、すべてを失った。拾われた先は、銭湯だった。   世界的なツァイトウイルスの流行によって、仕事も住処も失った山口壱子。ある朝、意を決して外に出た壱子が辿り着いたのは、ガウディへのオマージュに満ちた銭湯「弦月湯」。住み込み募集の張り紙を見つけた壱子は番台にいた小柄な女性、若月いずみに思わず声をかける。  いずみの従弟であり、かつて壱子のもとで働いていた若月暦との再会、そして弦月湯での穏やかな日々を通じて壱子の心は柔らかく蘇り始める。  喪失からの再生、そして壱子の変容の過程をゆるやかに描く、恋愛小説。 ✨創作大賞2024恋愛小説部門に参加中です。 ※週1回、月曜日更新です。

  • 音楽エッセイ・音の旅

    毎週水曜日に更新の音楽エッセイです。演奏する作品などについて綴っていきます。

  • シリーズ・よき隣人であるために

    子供の頃からの夢であった、小説執筆。それを仕事にしたいと願ったところ、「よき隣人であること」が大きな柱となりました。道の過程を綴っていくnoteのまとめです。

  • 小説「ネイキッド」

    ある公募に提出しようと書いていた作品の公開です。

最近の記事

  • 固定された記事

自己紹介

声楽家の小暮沙優です。歌う仕事のほか、楽曲制作・絵画制作にくわえて文筆活動をしています。小説家志望です。これらすべてをひっくるめて、よき表現者を目指しています。 また、ADHD×ASDという自己分析をしており、統合失調症とパニック障害を持病として持っています。病気とは10年以上共存しながら、音楽活動を続けてきました。 プロフィール小暮沙優 声楽家。1978年生まれ、東京都出身。 東京藝術大学卒業、同大学大学院修士課程修了。昭和音楽大学大学院博士後期課程修了。博士号(音楽

    • 昭和二十年に被爆された俳人・伊達みえ子さんの句をもとにした歌曲「広島三句」。 先日ショパンルームさんで録音させていただきました。またあらためて、記事にします。 https://youtu.be/5GuCFb0proQ?si=aukbzuRL2P88N6Yf

      • 創作大賞2024はじめました

        声楽家の小暮沙優といいます。 小説執筆を仕事にすることを目標にしています。 始まってからその存在を知った「創作大賞」。 調べれば調べるほど、「これに参加するタイミングは、いまだ」という思いが深まりました。こんなすごいコンテストを作ってくださって、そして運営してくださって、noteさん本当にありがとうございます。 公募ガイドさんの特集記事にもありましたが、公募や出版社への持ち込みに向けて、小説ポートフォリオをまずは作ろうとちょうど思っていたところでした。過去の公募に向け

        • 《女の愛と生涯》訳詩──3.わたしにはわからない

          わたしにはわからない、信じられない 夢が私を魅了していることが どうして彼はあらゆる人の中で わたしに腕を差し出し、幸福にしてくれたの? わたしは起きたの、彼は言ったの 「ぼくは永遠に君のものです」 わたしは夢を見ているようでした それは決してありえないことだから ああ、夢の中でわたしを死なせてちょうだい 彼の胸で揺られ とても幸せな死をわたしは感じるわ 果てのない喜びの涙の中で * 6月23日に演奏する、 シューマン作曲の歌曲集《女の愛と生涯》。 ひとりの女性が愛

        • 固定された記事
        • 昭和二十年に被爆された俳人・伊達みえ子さんの句をもとにした歌曲「広島三句」。 先日ショパンルームさんで録音させていただきました。またあらためて、記事にします。 https://youtu.be/5GuCFb0proQ?si=aukbzuRL2P88N6Yf

        • 創作大賞2024はじめました

        • 《女の愛と生涯》訳詩──3.わたしにはわからない

        マガジン

        • 《女の愛と生涯》訳詩
          3本
        • 小説「メタモルフォシス」
          6本
        • 音楽エッセイ・音の旅
          5本
        • シリーズ・よき隣人であるために
          5本
        • 小説「ネイキッド」
          2本

        記事

          音の旅・5──音楽と小説執筆

          noteで7月半ばまで開催のコンテストに参加しようと決めたら、昨日は一日心が浮ついてしまいました。反省しています。自分との対話を常に深めていかなければなりませんね。 どれだけ透明な筒であれるか。心地よさがないときは「違う」のサインなのですよね。準備を進めていく段階でも、このことを心がけて進んでいこうと思います。 昨日から《女の愛と生涯》の訳詩の公開を始めました。公開していく訳詩は、6月23日の演奏会でお渡しする予定です。演奏会に向けては、さまざまに記事を制作していこうと考

          音の旅・5──音楽と小説執筆

          《女の愛と生涯》訳詩──2.彼は、すべての中でもっとも素晴らしい方

          彼は、すべての中でもっとも素晴らしい方 なんて穏やかで、なんて良い方なの! 優しい唇、澄んだ瞳、 明るい心に揺るぎない勇気 青い深淵の中のあの場所で 明るく輝くあの星 彼もまたわたしの天に 明るく輝き、気高く遠く 歩いて、あなたの道を歩いてちょうだい ただあなたの光を見つめているから ただ謙虚にそれを見つめているから 幸せと悲しみを持ちながら わたしの静かな祈りを聞かないでちょうだい あなたの幸せだけに捧げたのだから いやしい者であるわたしなど知らなくていいの 栄光の気

          《女の愛と生涯》訳詩──2.彼は、すべての中でもっとも素晴らしい方

          小説「メタモルフォシス」第6話

          これまでのお話 ・第1話はこちら ・第2話はこちら ・第3話はこちら ・第4話はこちら ・第5話はこちら * 第6話 * 「うちのお風呂、ご存じのとおりガウディへのオマージュで作られているでしょう。それもあって、私、大学はスペイン語科に進んだんです。学生時代にバルセロナに短期留学したこともあって、今もスペイン語の翻訳代行の仕事を続けているんです」  いずみさんが、自分自身のことを話されるのは、この2週間で初めてのことだった。そうか、それで『血の婚礼』を

          小説「メタモルフォシス」第6話

          小説「メタモルフォシス」第5話

          これまでのお話 ・第1話はこちら ・第2話はこちら ・第3話はこちら ・第4話はこちら * 第5話 *  ざしざし、ざし。ざしざし、ざし。鮮やかな緑色のデッキブラシで、花柄のタイルの床を磨き続ける。洗剤のミントの香りが、マスクを通じても感じられる。 「壱子さん、女湯の方はどうですか?」 「あと3割ってとこです」 「了解です、あと7分くらいで終わらせて、水流しちゃいましょう」 「わかりました」 「終わったら、青林堂さんのみたらし団子食べましょう」 「いいで

          小説「メタモルフォシス」第5話

          《女の愛と生涯》訳詩──1.あの方にお会いしてから

          あの方にお会いしてから 目が見えなくなったみたい どこに眼差しを向けても あの方だけが見えるの まるで覚めた夢を見ているように あの方のお姿が浮かんでくるの 深い闇から浮かび上がるのよ 明るく高く その他のものは光も色もなく わたしの周りのすべてのものは 妹たちとの遊びも もうしたいとは思わないの それよりも泣いていたい ちいさな部屋の中で静かに あの方にお会いしてから 目が見えなくなったみたい * 6月23日に演奏する、 シューマン作曲の歌曲集《女の愛と生涯》。

          《女の愛と生涯》訳詩──1.あの方にお会いしてから

          小説執筆を仕事にする

          これまでひと月、自分の欠損を認め、向き合い、 対話を深めつつ、新しい生活習慣を育てるために、 noteでの執筆を進めていました。 それが一段落ついた今、 新しいフェーズが始まったのを感じています。 「小説執筆を仕事にしたい」 「そのために小説を商業出版したい」 そう思って、新しい基盤や習慣を育てていこうと、 noteの更新に力を注いできました。 新しい生活習慣が馴染んできた四月、note創作大賞のことを知りました。 調べていくうちに、参加することを決めていました。

          小説執筆を仕事にする

          八千代台のショパンルームさんで、伊達みえ子さんの「広島三句」ほかを録音させていただきました。ピアニスト、高木しおりさんとご一緒に。みえ子さんのこと、広島のことなどをご一緒に語れて、とても嬉しく幸せなひと時でした。本当にありがとうございます!今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

          八千代台のショパンルームさんで、伊達みえ子さんの「広島三句」ほかを録音させていただきました。ピアニスト、高木しおりさんとご一緒に。みえ子さんのこと、広島のことなどをご一緒に語れて、とても嬉しく幸せなひと時でした。本当にありがとうございます!今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

          旧古河庭園へ。春バラが少しずつ咲き始めていました。今日はこれから録音へ行ってきます。どうぞ穏やかな一日をお過ごしください。

          旧古河庭園へ。春バラが少しずつ咲き始めていました。今日はこれから録音へ行ってきます。どうぞ穏やかな一日をお過ごしください。

          今日も穏やかな一日をお過ごしくださいね。

          今日も穏やかな一日をお過ごしくださいね。

          先日のラドリオさん。なんとも叙情的なクリームソーダです。

          先日のラドリオさん。なんとも叙情的なクリームソーダです。

          よき隣人であるために・5

          声楽家の小暮沙優です。生き方の基盤として、よき隣人であることを目指しています。そして、よき表現者であることを目指しています。 3月の末から始めた週報。「よき隣人であるために」と改題しました。始めた当初は「小説家として商業出版を目指す!」と鼻息荒く書いていましたが、日を重ねるたびに余分なものが剥がれ落ちていきました。いまも本を出したいという気持ちはありますが、それよりも毎日をよく生きることの方が大事だという心持ちになってきました。 今週の振り返り小説「メタモルフォシス」(毎

          よき隣人であるために・5

          音楽の喜び

          駒込のソフィアザールサロンでシューマンのリーダークライス作品39を演奏してまいりました。ピアニストは、遠藤恵美子さんです。 半年ぶりの本番となりました。とても嬉しく、幸せなひと時となりました。心より感謝申し上げます。ありがとうございます。 長く臥せって、もうお客様の前で歌うことは出来ないかと悩んだ時期もありました。今回の本番に向けても、最初は全曲歌い通すことが出来ず、か細い声でした。休み休み、合わせていただきました。 この2ヶ月は、本番に向けてリハビリしてまいりました。

          音楽の喜び