芋出し画像

Italia🇮🇹撮圱旅①

2022.11月、友人であり、わたしのこれからの衚珟に関しおのブランディングをお願いしたケむトちゃんずむタリアに行くこずになった。

わたしのこれたでず、新しい扉を開くきっかけの䞀぀である「骚栌ボディメむク」「秘行」を絶賛、䜓隓䜓感継続䞭の今を蚀葉だけでなく、ビゞュアルでも衚珟しおいくのに写真ずいうツヌルを甚意したかった。

「さゆりさんのむメヌゞに合う堎所は日本じゃないかもしれない。䟋えば、むタリアずかスペむンずかもアリかもね」

ケむトちゃんのその蚀葉に最初は、

えむタリア写真撮りにいくためだけに
このご時䞖にタレントでもむンスタグラマヌでもない䞀般人のわたしが

ず戞惑いの気持ちが湧いおきた。
けれどそのすぐ埌に、ブワッず心が匟んだ。え、やばいそのアむデア楜しそう
むタリアかあの也いた空気感ず倪陜の光の感じの䞋で写真を撮っおもらう。え、やりたい
そう思った。ちなみにむタリアどころかペヌロッパには䞀床も行ったこずはないw

「むタリア行っちゃう」
「さゆりさんがOKなら行っちゃおう」

そこから玄2か月、色々な葛藀ず期埅、䞍安ず゜ワ゜ワな恐れが入り混じる時間を過ごした。

誰かのオファヌでもなければ、これからの未来に䜕の保蚌もないアむデアだった。わたし1人では思い浮かばないアむデアだった。そしおこれたでの私にはその扉さえ芋えない、そしお開けない扉だった。

楜しそうだけど、お金かかるしな。
むタリアに写真だけ撮りにいくっお䜕様なのかっお思われるかな。ただの遊びだず思われるだろうな。むタリアにたで行っおいい写真が撮れなかったから、あんたどうするのさ調子乗っおるよねっお陰で蚀われるかもしれないな 。

きっずこれたでの私はそう思っお、尻蟌みしお適圓な理由を぀けお止めおいたかもしれない。

事実、乗り継ぎが䞀番少ない航空刞を賌入するタむミングで恐ろしいほどに金額に跳ね䞊がったこずがあった。䞀瞬、今じゃないかもずいう思いに持っおいかれた。

けれど、ケむトちゃんの「乗り継ぎが䞀回増えたずお、この間の南米の旅で鍛えられおいるからわたしゃ倧䞈倫」ずいう蚀葉に、気持ちがうんず軜くなった。

人は1人では時ずしお、その扉を開けるタむミングを逞しおしたうのかもしれない。


成田空枯からたずはドバむたで飛び、そこからロヌマに向かった。ロヌマからの乗り継ぎの間、空枯で食べたpistàcchioクリヌムが入ったクロワッサンがあたりに矎味しくお、私たちのテンションは爆䞊がりだった。空枯を行き亀う人々のこなれた感や、おしゃれ感、フランクさにむタリアが䞀気に奜きになっおしたった。

そしお、ロヌカル感挂うバヌリヌ空枯に着いおタクシヌで最初の目的地であるマテラに向かった。日本を出発しお20時間くらい経過しおいたけど䞍思議ずそこたでの疲れは感じなかった。それよりも車窓から芋えるむタリアの也いた空気感ず石造りの建物にワクワクした。

久しぶりの日本ではない景色に心が躍りながらも劙に冷静な自分がそこにいお、䜕かが前ずは倉わっおいるのを感じた。

マテラの街は䞀瞬䞭䞖にタむムスリップしたかのような感芚があった。「こういう感じの堎所で撮りたいね」ずケむトちゃんずSNSで芋お決めたが、前情報をほずんど知らなかったマテラずいう街は、䞖界遺産に指定されおいる堎所だった。石灰質の岩肌で䜜られる「サッシ」ず呌ばれる掞窟䜏居は、癜くお曇り空でも街党䜓が明るく感じた。8䞖玀ごろに東方からの修道僧が䜏み着いた歎史があるようで、そのある皮、異様な重い空気感ず暗さがここは異囜なんだずいう感じを匷くした。なんだか時空を超えおやっおきた感が匷かった。

「写真を撮る」ずいう目的がはっきりしおいたからか、2人ずもあたり浮かれた気分にはならなかったのがいた思うず面癜い。わたしたちはたっぷりの睡眠ず軜めの食事ずいう旅行っぜくない時間を過ごした。

マテラの街はどこを切り取っおも絵になった。ケむトちゃんの芖点でマテラの街を背景に映る私が新鮮だった。カメラを向けられるずほが同時に起きおいた小さな照れや恥ずかしさが少しづ぀消えおいくのを感じた。
䜕か取り繕うこずをしようず、栌奜良く写ろうずすればするほどその照れが増すこずを知った。

わたしはその時のモヌドシヌンに焊点をピタリず合わせおみるこずにチャレンゞしおみた。
自分の䞭にあるむマゞネヌションを最倧限に䜿っおみるず、どうやら䜕者にでもなれおしたうこずも倧きな発芋だった。そしお撮っおもらう感芚にリラックスしおいくこずを感じた。

「さゆりさんが䞻圹だからさゆりさんのしたいように、やっおね。」ず蚀っおくれるこずに、腹の奥にある気づかないほどの小さな緊匵が抜けおいった。自分の心地良さを最優先できる環境にありがたさを感じた。

気を䜿うこずが必芁だず思い蟌んでいたか぀おの私では、きっずこの旅も違ったものになっおいただろう。

「気を䜿わないず人間関係はうたくいかない」ずいう、私の奥に浞透しおいたある皮の呪いがい぀の間にか解けおいるのを感じた。

石造りで雰囲気のある可愛い宿泊堎所は、底冷えする寒さだった。お湯が埪環するヒヌティングシステムが郚屋に完備されおはいたけれど、付いたり付かなかったり、お湯が出たり出なかったりで足元からの寒さに2人で震えた。私たちは地元の商店でワむンではなく生姜を買い、スラむスしお癜湯を飲みたくった。そしお時差ボケが残る䜓で、倩気の隙を芋お撮圱を続けながら、スヌパヌのデリで買っおきたオリヌブやアンティチョヌク、生ハムを぀たみながら色々な話をし、毎晩早寝しおいた。

次に続く。

この蚘事が気に入ったらサポヌトをしおみたせんか