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言いなりにならない【2020/6/3】

そうだよ、これが病院だよ。

上記は今日、耳鼻咽喉科で診察していただいた際の素直な感想だ。
こちらの症状に耳を傾けてくれて、検査の結果を教えてくれて、処方する薬の説明をしてくれる。
そのどれもに「きちんと」とか「丁寧に」といった形容詞はつかない。
必要なことを必要な分だけ対応してくれる。
そんな診察に、心の底から感激した。

その耳鼻咽喉科は、我が家の最寄り駅から2駅先にある。
どうしてわざわざ少し遠出をしたかと言えば、近所の耳鼻咽喉科に愛想を尽かしたからである。
もう半年以上通っているのに、症状が改善されてこない。
それより何より、診察の適当さがずっと気になっていた。
症状の詳細を聞かず「鼻水が出る」だけで処置に入り、なんの説明もなく
「じゃあお薬出しておきますから」で、おしまい。
積み重なった不安は不信感へと変貌を遂げ、とうとう今日、藁にもすがる思いで他のクリニックへと足を運んだのだ。

今日診ていただいたクリニックで行われていたのは、ごく普通の診療だ。
しかしそれこそが、これ以上ない安心感に繋がった。
自分の今の状態を知れることが、奇跡みたいに感じられた。
ただ漫然と、言われるがままに薬を飲み続けていた今までとは大違いだ。
そこでは間違いなく、わたしの意思が、人格が尊重されていた。

丁寧な対応や心遣いは、そりゃあ嬉しい。
けれど、医療現場ではそれを優先できないこともあると思うし、しなくてよいとわたしは思う。
ただ最低限、患者のことは人として扱って欲しい。
流れ作業で淡々と診察をこなしていくのではなくて。
ひとりひとり、心身も症状も何もかも違うのだから。
せめて、症状を聞いて欲しい。
診察の結果を教えて欲しい。
薬の処方内容を簡単でいいから説明して欲しい。
これって、我侭なんかじゃないと思うのだけれど。

それすらしてくれなかった前のクリニックは、もしかしたらとんでもない所だったのかもしれない。
でも、前の前のクリニックよりはマシだったので、半年も通ってしまった。
これは、わたしにも責任がある。

病院は「近さ」で選ぶべきではない。
今日は、病院選びって本当に大事なんだな、と痛感した1日となった。


■今日読んだ本

なし


今日もよくできました。
明日ものびのびと生き延びよう。


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