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4年ぶりの準決勝、17年ぶりの3位

 やっぱり優勝は名古屋U18だったか。強かったものな。
 昨日、8月5日(木)の夜、決勝の結果を確認してそう思った。浦和レッズユース以外、どこが勝っても同じなのだが、レッズユースが負けた相手が日本一になったときは、ほんの少しだけだが気が楽になる。

 8月2日(月)、第45回日本クラブユース選手兼(U-18)準決勝第2試合。前橋市の正田醤油スタジアムで18時30分から行われた浦和レッズユース対名古屋グランパスU-18は、レッズユースが押され気味の展開だった。それまでの試合では奪えていたボールが奪えず、相手の攻撃を許してしまう。GK川﨑淳の好セーブもあり何とか抑えていたが32分、名古屋U-18に先制点を決められる。それまでシュートの数でかなりの差があったから、その1点を突破口に名古屋U-18が得点を重ねてもおかしくない展開だったが、40分ハーフの前半は0-1で終えた。

 後半、名古屋U-18が攻撃の手を緩めたはずはないが、展開が互角になる。
 池田伸康監督はハーフタイムにどういう指示をしたのだろうか。想像がつくのは「お前たちが着ているのは何だ。浦和レッズのユニフォームだぞ。このままでいいのか」に近いことは言っただろう、ということだ。
 断わっておくが、伸康監督が精神論だけで選手にハッパを掛ける、と言っているわけではない。具体的な指示も的確に出す。しかし、根底にあるのは浦和レッズの一員として戦う誇りを忘れてはいけない、ということであり、それは常々大事にしていることだから、こういう苦しい試合のときは、口にするだけで選手たちの心がまた熱くなるはずだ。

 後半終了2分前、桐山龍人の右クロスが相手のハンドを誘いPK。警告累積で出場停止の大野海翔に代わってキャプテンマークを巻いた茂木柊哉が落ち着いてボールをセットし、決める。1-1。
 準々決勝までなら、80分で同点の場合は即PK戦となるが、準決勝以降は20分の延長がある。できれば追い付いた勢いに乗って残り数分間で逆転したかったが1-1のまま後半終了で仕切り直し。延長前半、名古屋U-18に勝ち越し点を入れられ、レッズユースは1-2で敗れた。

 クラブユース準決勝。
 橋岡大樹が高3だった2017年、決勝でFC東京U-18に負けた記憶があるが、準決勝進出は、あの年以来だ。その前となると…、準決勝でサンフレッチェ広島ユースに敗れた2004年だろう。翌年トップ昇格する大山俊輔が高3だったときだ。
4年ぶりの準決勝進出。そして17年ぶりの3位。
今は悔しさしか感じないだろうが、全国4強というのは立派な成績だ。選手たちにはこれからの試合に、そして進路を決める際にも、自分たちが手にした銅メダルを意識して欲しい。


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