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6月22日(2016年) 3連敗の後、前半0-2から逆転勝ち。相手はやっぱり…

3連敗の後の試合で、前半2点を先行されたら、まず4連敗を覚悟する。
 しかし、その試合で後半3点を挙げて逆転勝ちしたら―。
 連敗を3で止めるだけでなく、そこから連勝を始める前兆かもしれない。それぐらい流れを裏返す試合があった。

相手はやっぱりFC東京

 2016年6月22日(水)、浦和レッズは埼玉スタジアムにFC東京を迎えて、J1リーグ1stステージ第13節を行い、3-2で勝利した。0-2とビハインドで迎えた後半、3点を挙げて逆転勝ちを収めた試合だ。

 第13節ではあるが、ステージ最終節(17節)の一つ前の試合。当初は5月21日に予定されていたが、レッズとFC東京がACLラウンド16に進出したため、この日に先送りされた。「6月18日のあの日」にも書いたが、グループステージと重なったJリーグ第10節が、第15節と16節の間に入ってきているため、⑮(土)→⑩(水)→⑯(土)→⑬(水)→⑰(土)と5連戦になった。第13節を17節の後の水曜日に行うことも可能なのに、1stステージを終わらせないといけないので、この6月22日になったわけだが、それは繰り返さない。

4連敗も覚悟した前半

 レッズは3連敗、東京は3連続ドローで迎えたこの試合。13分と31分、東京に先制された。2点とも自陣でボールを奪われて喫したもので、内容的にもダメージが大きかった。   
 3連敗はミシャ監督就任後2回目だが、前回は2013年の終盤で3連敗目が最終節だった。このままだとミシャ監督指揮下でのワースト記録を更新してしまう。しかもこのシーズンは年間勝ち点1位を目指してスタートし、3連敗の前までは暫定順位で首位グループに入っていたのだ。1stステージ優勝は無理でも、リーグ後半戦で首位を狙える位置はキープしておきたい。

槙野が2点、最後は李の胸シュート

 試合の後半はレッズの意地が上回った。
 2点を守る形になった東京に対し、レッズは人数をかけて相手のバイタルエリアでボールを回し、相手の守簿の綻びを図る。すると21分と27分に左DFの槙野智章が連続ゴール。どちらもセットプレーではなく、流れの中で攻撃参加したものだ。

MDPから

「東京に負けないレッズ」が定着していた時期で、またもジンクスが続いたかと正直少し驚いたが、それでは済まなかった。33分、FKから森脇良太、阿部勇樹が連続シュート。いずれもDFやバーに阻まれ、最後は李忠成がこぼれ球を胸で押し込む、という非常に泥臭い形で勝ち越し点が決まった。
 そこで守りに入っては東京の二の舞になる。4点目を狙う姿勢を崩さず、相手の反撃の機会を減らす試合運びで、そのまま勝利した。
 前半2-0は危険なスコア、という格言をレッズが実践した試合だった。

MDPから

ここから10試合無敗が続いていく

 ちなみにレッズも東京も5連戦の最後の17節は勝利で締めた。レッズは2勝3敗、東京は1勝3分け1敗で、同じ勝ち点6だった。どちらも5連戦が響いた結果になったが、レッズの方がメリハリが大きかった。なにしろこの東京戦から5連勝し、10試合負けなしを続けるのだから。
 また、この5連戦を生んだ背景のACLでは、共にラウンド16で敗退していたが、レッズはFCソウルに2試合でタイスコアのあとPK負け。東京は上海上港にやはり2試合タイスコアでアウェイゴール負けという似た結果だった。

 それにしても埼スタに来場した東京サポーターは全員が「今日こそ浦和に勝てる」と確信したのではないか。メンタル面の落差がさぞ大きかっただろう。
 
 さて、みなさんは2016年6月22日、何をして何を感じていましたか?

※この内容はYouTube「清尾淳のレッズ話」でも発信しています。映像はありませんが、“ながら聞き”には最適です。
【あの日のわたしたち~浦和レッズ30年~】は、レッズサポーターのみなさんから投稿を募っています。浦和レッズ30年の歴史をいっしょに残していきましょう。詳しくはマガジン「あの日のわたしたち~浦和レッズ30年~」のトップページをご覧ください。


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