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6月27日(2015年) 中間テストで1番、それは大いに喜ぼう

優勝の後でも消化試合ではない

 2015年6月27日(土)、浦和レッズは埼玉スタジアムにアルビレックス新潟を迎えてJ1リーグ1stステージ第17節を行い、5-2で勝利した。前節、ノエビアスタジアム神戸で1stステージ優勝を決め、ホームに凱旋した形だが、年間勝ち点1位を目指すレッズには、浮かれた気分はまったくなかった。

 1stステージでは最終節となるこの試合。優勝を決めた後の良い意味での消化試合として、出場機会の少ない選手を起用することもあり得なくはなかったが、メンバーは前節とほぼ同じ。警告累積の宇賀神友弥に代わって平川忠亮が右ワイドに入り、関根貴大が右から左ワイドに回るという変更だけだった。

5得点の大勝も2失点は課題

 ここまでホームで全勝のレッズは、容赦なく新潟を攻め続けた。57分までに興梠慎三と武藤雄樹が2点ずつ挙げ、4-0と大きくリードする。その後、PKで1点を失うが、77分にCKから那須大亮が得意のヘディングシュートで再び4点差に突き放した。そのまま終われば上々の結果だったが、81分に2点目を奪われて、試合を終えた。
 レッズはこの勝利で1stステージを12勝5分けで終了。ホーム9勝、アウェイ3勝5分けと、埼スタでの絶対的な強さを見せたが、ホームで複数失点したのはこの新潟戦が初めて。5得点以上はステージ2回目で、大量得点の後の守備に課題が残ると思われた。

 試合終了後、キャプテンの阿部勇樹が挨拶に立ち、ホーム全勝、アウェイ無敗を支えたファン・サポーターに感謝すると共に、年間勝ち点1位を目指してシーズン後半も一緒に闘って欲しいと訴えた。 その後、メンバー外の選手やスタッフも一緒に場内を一周。シーズン最終節のセレモニーにも似ており「ステージ優勝しただけでおかしい」という批判も一部聞かれたが、1週間後に2ndステージ開幕、すなわちリーグ後半戦のスタートを控えており、選手たちに弛緩した様子はまったく見られなかった。逆に、前半戦で出場機会が少なかった選手たちの意欲を高めるものになったと思う。

スタンドの笑顔がモチベーションに

 僕は、スタンドを撮影しながら、こう考えた。
 1stステージ優勝は、17試合を必死で闘ってきた結果。言わば中間テストで一番を取ったようなものだ。これが最終目的地だと思っている者は誰一人いないが、それは素直に喜んでいいことだし、特にファン・サポーターは、選手の分まで大いに喜んでほしいと思った。そのはじけるような笑顔が、選手たちのモチベーションになるからだ。
 この日は、いつもよりかなり多くシャッターを切ったと思う。

 さて、みなさんは2015年6月27日、何をして何を感じていましたか?

※この内容はYouTube「清尾淳のレッズ話」でも発信しています。映像はありませんが、“ながら聞き”には最適です。
【あの日のわたしたち~浦和レッズ30年~】は、レッズサポーターのみなさんから投稿を募っています。浦和レッズ30年の歴史をいっしょに残していきましょう。詳しくはマガジン「あの日のわたしたち~浦和レッズ30年~」のトップページをご覧ください。

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