8月3日(2013年) 首位の広島を2タテ、優勝争いに参入

 手元の資料だと、8月3日に公式戦があったのは2013年だけのようだ。

 2013年8月3日(土)、浦和レッズは埼玉スタジアムにサンフレッチェ広島を迎えて、J1リーグ第19節を行い、3-1で勝利した。この年、開幕戦で対戦し勝利した広島にホームでも快勝。当時、首位を走っていた前年王者を4位のレッズが直接対決で勝ち、勝ち点2差に迫った試合だった。

 ミシャ監督の2年目。前年の開幕戦はアウェイで広島に敗れた。監督の古巣と対戦させるというJリーグのマッチメークも話題作りとしては悪くなかったが、2年目の2013年も同じカードで、やや興ざめの感もあった。しかし終わってみればレッズの完勝で、「前年のリベンジ」というストーリーができていた。おかげでこのnoteの「3月2日」にも書くことができた。

 広島はその後、快進撃でリーグ前半戦17試合を終えて首位に立っていた。レッズは広島に勝ち点5差の4位でリーグ戦を折り返した。そして第18節を共に勝利し、5差のまま埼スタに広島を迎えた。
 ミシャ監督としては、2011年まで5シーズン半、手塩にかけて育てたチームが、自分が退任したすぐ後の2012年、優勝したことに、複雑な思いを抱いていたのではないか。
 だから広島に連覇をさせていけない、という気持ちは僕の中に強かった。もちろんレッズも優勝を目指せる位置にいるのだから、自分たちがトップに立てばいい。この第19節の時点では勝ってもまだ順位を抜けないが、最後の直接対決でダメージを与えておきたかった。

 開始5分に興梠慎三が先制。左FKに頭で合わせた。これで優位に立ったレッズは広島の攻撃をしのぎながら28分に原口元気が追加点を挙げ、2-0で前半を折り返した。
 55分、興梠がこの日2点目を挙げ、3-0と突き放す。アディショナルタイムにセットプレーで1点を失い、完封勝利はならなかったが、最後まで主導権を相手に渡さず、勝ちを収めた。開幕戦に続き、首位の広島を2タテしたわけで、順位も3位に上がって優勝争いへの参加資格を得た気持ちだった。

 さて、みなさんは2013年8月3日、何をして何を感じていましたか?

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