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30代経験値ゼロのオタクの婚活記 理系男子編

これは参考にはならないですが、
暇つぶしにはよいかもしれない、30代経験値ゼロオタクの婚活記録です。


前回の男性とのやりとりでメンタルが挫けた私は
アプリを見る気も起きず、
「なんかもう疲れたな……婚活も結婚も向いてないのかもな……」と気持ちは沈む一方でした。

が、自分の性格上休むと後々後悔する、年齢(この時点で34)も考えると止まるべきではないなと。なので今までよりは力を抜いて、本当にやりとりしたいなと思える人とだけする期間としました。

この期間は挫けた精神を取り戻す為に、推し作品の円盤を見たり、好きなゲームの好きなイベントシーンだけをひたすら見たりしながらめちゃくちゃ元気になったので、オタクで良かったなと思います。
推し作品に関わってくださった全ての作り手の皆様、本当に有難うございます!!
推しってだいじ。


そんな日々にふとアプリを覗いていた所、
優しそうな眼鏡男子、職業SEの理系男子が目に止まった。

優しくて真面目そうだな〜〜でもこういう感じの人は見た目がごつい私がいいね送っても大体返してくれないんだよな~~~~~~
とダメ元でいいねを送ってみた所翌日マッチングしている事に気がついた。
かなりびっくりした。

慌ててメッセージを送ってやりとりがはじまりました。
やりとり自体はとても楽しいのですが、次第に2〜3日おきの返信になり、
あーこれメッセージ途切れちゃうパターンなんだろな~~~やだな~~~~という先行諦めモードに入る頃に「返信が遅くなってすみません!」という文と共に
必ず丁寧な返信が。私が返事をして、また2.3日後に返信がくる、というパターンが数回…。

数回続くと自分の中でよくない印象が少しずつ重なる一方で、やりとりの内容が今までで一番スムーズ、というか自然体にできていたので、一喜一憂しながらも理系男子とはやりとりを続けていた。

1カ月ほどやりとりが続いた頃、「通話しませんか?」と提案が。
会う前に通話するパターンが実は初で、変に緊張しながら通話ボタンを押した。

常に敬語、話す雰囲気も淡々、THE理系男子という感じの話し方で。
でも雰囲気はやわらかくて、めちゃくちゃ真面目そう、落ち着いて話せる、なんなら人見知りの私があまり緊張せずに話せている。

なんかこういうのいいなあとニコニコしてしていた時、

理「あの…今ってもしかして外で話してますか…?」
私「えっめちゃくちゃ自分の部屋ですけど、何かうるさいですか?」
理「鳥のさえずりがハッキリ聞こえるので山にいるとかかと思って…

どういうこと?!と思ったけど、よく考えたら窓を網戸にしていて、真横が木だったので
そこにいる雀のさえずりをマイクがいい感じに拾ってたようで。
初電話で鳥の囀りが聞こえる相手によく怖がらずいてくれたな、と今でも思います…。

その後電話内で次はご飯に行きませんかの流れになっていたので、数週間後ランチする事になった。

で約束の日、待ち合わせ場所にいたのは聞いていた服装ではあるが、年齢も顔も写真と全然違う雰囲気の男性だった。

もしやこれがアプリ詐欺…と一瞬思ったけど、
見た目が違っていても、電話やメッセージなどの印象からこの人とはもっとお話してみたい!と来たのでそこまでマイナス気分にならなかった。

よし声かけるぞ!!!と深呼吸したところ、
「あの、さざまるさんですか?」と声をかけられた。

振り返ると、聞いていた服装で写真の雰囲気も割とアプリのまま、そんな男性が立っていた。
そう、私が声をかけようとしていたのは、たまたま同時間に全く同じ雰囲気の服装で他の人と待ち合わせていた別人の男性でした………
そんな事あると思わないじゃないですか…

気を取り直してピザランチへ。
食事中もぽつりぽつりと会話しながら、電話の印象からはあまり変わらず、真面目、大人しめ。

1時間ほど会話し、私8:相手2くらいの割合の発言数。
多分大人しい、そして私が話しすぎた感はある。
今まで会った人達のように大きく盛り上がることはなかったけど、淡々と落ち着いて話すような感じ。

正直あまり笑わない人なのかなと思いきや、たまに、15分に一回くらいぽつっと笑う時があって、その度にちょっとドキッとしてた。

正直、ご縁があったらいいなとめちゃくちゃ思ったが、表情とかトーンが変わらなさすぎて、向こうがどう思ってるのかが全く見えねえ……………

お会計時に次回から使える割引クーポンを2枚もらったけど、「良かったらどうぞ」と2枚とも渡されてしまったので、ナイーブになってる私は「これは次回は無いんだな…」と思ってしまった。

そんな訳でいつもの早々諦めモードで解散後御礼LINEをしたら、御礼と共に「次回も良かったらまたどこかお出かけか食事にでも」と返信がきた。

えっ いいんだ?!?!いいんですか??!!!
表情変わってなかったけどありだったの?!
益々わからん〜〜〜!!!
となりながらも、「ぜひ行きましょう!!!」と返信した私の顔は、次回を想像してニヤニヤで満ちていたと思う。


そう、この時はこの人が未来の夫になるとは、全くもって想像していなかったのである。

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