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強く聡い仲間をつくる

山門文治の有料マガジンの目的は、これまで作家としての山門文治を応援してくれ的なニュアンスで売り出していた。
応援したい人が、マガジンを定期購読してくれ!
という、やや投げやりな方法で運営していた。
しかし、それでは限界があるだろう。

このマガジンは、岸田奈美を超すという目的があるにはあったけど、他人の打倒を目的としているのはシンプルだ。
しかし、読者は山門文治のフォロワーが増えていくことでしか観測できないし、そのストーリーだけでは絶対にダレる。
読者の視点にたって、もっと明確なメリットが必要だと考えた。
そのため、早々にテコ入れとして、マガジンのコンセプトをわかりやすく設定しようと思う。

本マガジンを購読すると読者にどんな変化があるのか

本節では、ぼくがまだAO入試の専門塾で講師をしていた時代のエピソードを紹介しながら、ぼくが目指す強く聡い仲間の概要を説明する。
この原体験を一般化してサービスにしたいと思っている。

「山門さん、この本おすすめっすよ」

時々、LINEでこんなことをおすすめしてくれる後輩がいる。
でも、この彼はつい5年前まで読書の「どの字」も知らない読書嫌いの高校生だった。

「読書ですか?苦手ですねぇ・・」

当時ぼくがまだAO入試の専門塾で働いていた時代の話だ。
あたりまえのように、「この本を読んでおくように」と宿題を出すと、彼は困り顔でこれまで読書経験が乏しいことを告白してくれた。

——今の時代、みんなあんまり読書していないから、ちょっと本読むだけで読書家を名乗れちゃう超ブルーオーシャンなんだよ。

こんなことを言って、読書する気持ちを鼓舞していた。
「はぁ・・そうなんすか」と半信半疑のまま彼は、読書の道へ一歩踏み出した。

「山門さん。面白かったです!」

翌日、すこし興奮気味で、ぼくに話してくれた。(なんの本を紹介したのかは覚えていないが)このころから彼とは、個人的な交流があったように思う。
それから、次々と課題のように、面白かった本のタイトルを彼に教えた。
すると、彼は次々にそれらの本を買って読んでいた。彼は大学に合格してぼくと同じ学部の後輩になった。

「この本おもしろかったよ」と雑談をする仲になり、多くの面白かった本をシェアした。
最初は、背伸びのような読書だったけれど、だんだんとその姿も板についてきて、今ではすっかり対等な関係になって、面白い本をシェアしてくれるようになった。最初は、読書が苦手だった彼もちょっとずつ読書の楽しさを覚えて今ではすっかり、読書家仲間だ。

この話にはちょっとだけすごい後日談がある。
読書家になった彼も3年後には就職活動を始めることになった。その結果がすごい。

今を、ときめくSaaS企業に1位通過を勝ち取った(結果的に彼はその内定を辞退して別の会社に就職することになるのだが)のだ。
「山門さんから読書の楽しさを教えてもらったこと」は今の結果にかなり好影響を与えているのだと言ってくれた。

彼のもつポテンシャルがあったのは事実だし、人当たりのよい性格なので、その点も評価されたのだろうから、読書を習慣にしたことが1位内定につながったというのは、言い過ぎである。しかし、それでも思考力だったり読解力だったりと企業が求めている能力の開発には読書習慣は欠かせないだろう。

「読む」という体験の楽しさを伝えたい

山門文治の有料マガジンに課金してくれるメンバーには、「読む」という体験の楽しさを知ってほしい。

読書のよさは、自分のペースで読めることなんだと思う。
自分なりの理解の速度でページをめくり、読み進められる。自分の好奇心の世界をふくらませることができる。こういう甘美な体験ができると思っている。
だからこそ、山門文治の有料マガジンでは、「この本を面白かったよ」をおすすめする。
しかし、これはただおすすめするだけでなく、段階的に読み勧めると着実に自然と読解力が身についているように、ひそやかなカリキュラムを忍ばせているのだ。

そして、「読む」という体験の楽しさを知ってもらう、あるいは思い出してもらう。
これが、ぼくが言う強く聡い仲間をつくることにつながるのだ。

読めない人が今後増えてく世界の中で、ここだけは時間が止まって読書なんて時代錯誤な貴族趣味を広めている。そんなマトリックスのザイオンのような場所がこのマガジンなのだ。

つまり、読書好き同士がつながれるコミュニティとしての機能も今後もたらしていこうと考えているので、ぜひこういう理念に共感してくれる人や強く聡い仲間たちに加わりたい人は、「山門文治の作家の仕事」を購読してほしい。

【4月27日のイベント】

【参加方法】


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