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【裁縫録0097】 沖縄風?チュニック

沖縄っぽい布が欲しい

去年沖縄に行った時に,「なんか沖縄っぽい生地か欲しいな〜」と漠然と探して、那覇市の原国商店という生地のお店に辿り着いた。

沖縄の布っていったって、本物の紅型とかミンサー織りとかまぁそういうのは高級品だから、服作りを始めたばかりの旅行者がふらっと買って帰るような物ではないわけ。でもまぁそこは、「らしい」プリント物のコットンとかポリとかが出回ってるからお気楽に買うこともできるのだ。

私が立ち寄ったお店は着物とか舞台衣装用途の布が中心で,ほとんどの生地が和服サイズの35cm幅だった。普通の105〜110cm幅の生地で作れる型紙はいろいろ持ってるけど,これはどうしたものかなぁ…。まぁ、着物リメイクとかの本を見れば何か作れそうな気はする。よくわからないけど,幅が普通の生地の1/3だから、普通の生地の3倍ぐらいの長さで用意すれば何かできるかな.というわけで6m買うことにした。

柄は…多分ちゃんと名前があるんだろうけど,波模様と花を組み合わせたもの。黄色と黒ってのがなかなか斬新だ。

チュニックのレシピ発見

去年買ったお裁縫本に、ゆかた地で作るチュニックのパターンが載っていた。ゆかた地といえば和服の生地だから,細い幅の反物で作れるパターンのはずだ!
用尺も足りるし、楽に着られそうな形。胸元にタックが入っていて,かわいいけどフリフリ過ぎないデザインも好み。

糸の買い方

せっかくロックミシンを入手したから、生地端の処理は家庭用ミシンの裁ち目かがりではなくてロック(この場合は1本針3本糸)でやりたい。となると最低でも糸は3本必要だ。直線ミシンとロックミシンを行ったり来たりしながら作ることを考えると毎回糸を付け替えるのは大変だから本当は4本欲しい。

…でも、ロックミシン用の糸を3本に直線ミシン用の糸を1本買うのって糸だけで服1着分ぐらいの値段にならんか? ロックの糸は色を合わせずに妥協するか???

どうしたものかと思っていたら,「工業用の大容量のミシン糸を小分けに巻き直して販売してくれるサイトというのを見つけた!

ここだと、ロックミシンでも直線ミシンでも使える「キングスパン60番3000m」を4分割してもらって、手数料込みで690円+送料。
送料を考えるとまとめ買いした方がいいよね、ということで、よく使うであろう生成りとベージュとグレーも注文した。こちらは長めの5000mを4分割。

糸の使い方

この状態でロックミシンにはそのまま使えるけど,うちのSINGERの家庭用ミシンにはセットできない。以前、工業用の大容量の糸を家庭用ミシンで使う方法ってのを何かで読んだことがあるぞ…ということでググる。

専用の糸たてなんてものもあるけど,

お金かけなくても自作でやる方法もあるというので試してみた。

これで一応縫えたから今回はこれでいったけど、糸が真上に出てないから糸調子とかの点では実はあんまり良くないのかもね…。まぁ糸立てを買うのは困ってからでいいや。

裁断でやらかした!

さてさて,チュニック作成開始。
6mもある生地そのままだと扱いにくいんだよね…ということで、簡単に型紙並べてまずは粗断ちしましょ!
…ここでやらかした。どこでミスったのか(いや確認を怠っただけだろう)1つパーツの長さが足りない!
全体の用尺もわりとギリギリだったからやり直しはできない感じ…。

型紙をしばらく眺めて「えぇい、裾の長さ5cm短くしちゃえばええやん!」と強引に解決した。
いや、これね、出来上がりの写真見て「ちょっと丈が長めかなぁ…脚の短い私が着たら尚更ぞろっと長く見えるかなぁ…」とか一瞬思ったのよ。思いきってアレンジする言い訳ができたと思えばおけおけ!(どこまでもポジティブ)

見えないところがキレイ

綿に比べてアイロンで折り目がつきづらい生地だったのでそこは手こずったけど、熱接着両面テープでガシガシ固めて縫った。直線縫いがほとんどだったこともあり、縫い初めてからは大きな失敗をすることなく、平日の夜に3日ぐらい少しずつ作業して完成。


ロックミシンで生地端を処理すると家庭用ミシンの裁ち目かがりより断然キレイに仕上がったのが満足。

いじってるうちにほじゃほじゃにほつれて糸が飛び出したりしてるところをロックミシンかカットして縫ってくれるからありがたい。いやまぁ、裁ち目かがりでも、自分でハサミで整えてから縫えばいいんだろうけど,そこまで丁寧な仕事はワタシにはできなかった…。

このパターン気に入ったから、また細い幅の和服用の反物が手に入ったらやろうかな。SOU-SOU染めおりの久留米絣や伊勢木綿がすごく可愛いいんだけど…お値段は…可愛くないのよね…(苦笑)。

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