【英語】ping("Ping me." / "I will ping you.")
今日ご紹介するビジネス英語は、動詞の "ping"(読みは「ピン」)。
これは、「連絡する」という意味のスラングだ。カジュアルな会話で使われる。ビジネス英語ではなくても、友人同士の英会話などでも使える。
使い方としては、主に以下の2つのパターンだ。
外資系企業で、ここ5年ほどで、特に耳にするようになったと感じる。そこで、このフレーズの由来を調べてみたところ、2つのパターンの説明が見つかった。
ひとつは、スマホやPCにメッセージが到着したときに鳴る「ピーン」という音を表現したものだという説だ。
そして、もうひとつは、IT用語としてのpingだという説。コマンドプロンプトで>の次に ping に続けて相手のアドレスを指定すると相手とのネット上の距離が示される。もともとは 「潜水艦」に使われるソナーから来た言葉らしい。
いずれにしても、最近のITツールの普及によって用いられるようになった、比較的新しい表現だと言ってよいだろう。
覚えておきたいのは、この "ping" が英会話で使われる場面の、周知の間柄の人たちの間で、気軽に連絡し合うというニュアンスだ。主に、SNSのチャット機能などで、クイックに連絡を取る場合によく使われている。グローバル企業のオフィスでは日常的に飛び交う単語なので、このニュアンスは知っておいたほうがよい。
たとえば、上司から "Ping me, if you have any questions." と言われた場合は、TeamsやSlack、LINEやWhatsAppなどのチャット機能で気軽に連絡しても構わないというニュアンスだ。そう言われたのにもかかわらず、チャットで連絡するのではなく、長めのメールを書いて送ったり、アポイントを取得して直接質問に行ったりすると、反応が遅いとか、手間がかかるとか、ネガティブなイメージを持たれてしまうかもしれない。
逆に、相手に対して、時間ができ次第、チャットなどですぐに連絡してほしいときには、"Ping me." がぴったりくる。こういう局面でこう言うと、大抵、相手は、手が空き次第、サクッとチャットで連絡をくれる。
ITの普及などの社会の変化に伴って、新しい英語フレーズがどんどん増えていると感じる。以前記事にした、"Nice to e-meet you." の "e-meet" などもそうだ。
これからもどんどん新しい表現が出現していくのだろう。それが、語学の面白いところだ。
ご参考になれば幸いです!
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