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【温泉】伊東温泉「東海館」(静岡県伊東市)

今日ご紹介する温泉は、静岡県は伊東温泉の文化施設「東海館」さん。こちらに日帰り温泉に訪れたときのお話だ。

こちらの施設は、当初は、昭和3年創業の温泉旅館であった。平成9年に宿泊施設としての営業を終了した後、建物が伊東市に寄贈され、文化施設となった。現在は、有料ではあるが、誰でも、贅を尽くした伝統的な日本建築を見学できる。

そして、こちらの施設では、浴場がまだ現役で、日帰り入浴ができる。ただし、浴場の営業は土日祝に限られている(2024年2月現在)。また、大小2つの浴場が、時間帯によって男女入れ替えになる。そう知って、大浴場が女性用となる日時を狙って訪問した。


外観

川向かいから眺めた建物の外観。堂々とした木造建築だ。

正面玄関へと向かう。

正面玄関はこちら。から破風はふの屋根が見事だ。

玄関・ロビー

引き戸を開けて、中に入る。

こちらが、玄関。左手に受付がある。

入浴料は500円。この料金で、建物内の見学もできる(建物の見学のみの料金は200円)(料金はいずれも2024年2月現在)。料金を払って、館内へと進む。

温泉

いざ、温泉へ。こちらが、温泉入り口。男女別。大浴場と小浴場のふたつがあり、この時間帯は大浴場のほうが女湯だった。

大浴場の脱衣所。極めてシンプルだ。

こちらが、大浴場の湯船。昭和レトロなタイル風呂だ。

湯口は、唐獅子の彫刻だった。地元出身の彫師・森田東光の手によるものらしい。

そして、こちらが、温泉分析書。

泉質は、アルカリ性単純温泉。源泉温度が25.8度と低いため、加温はしているが、源泉掛け流しだ。スベスベとした優しいお湯だと感じた。

館内見学

昭和レトロなお風呂で掛け流しの温泉を堪能した後、せっかくなので、館内を見学することにした。これが素晴らしかった。まさに、日本建築の粋だ。以下の写真で、その美しさがお分かりいただけると思う。

黄昏時の外観

あまりにも素晴らしい建物だったので、時間帯を変えて、こちらに散歩に訪れた。黄昏時に、灯りが点けられた東海館も、美しかった。

夜の外観

そして、日が暮れてから、もう一度、夜の散歩に訪れた。やはり、美しい・・・。写真ではこの美しさは全て表現しきれないので、是非、実物を見に行っていただきたい。

温泉のお湯も良かったが、この建物の建築美に胸を打たれた。すべての部屋、すべての空間に、昭和の大工さんの技術とセンス、粋が結集されていた。何度も息を飲み、立ち止まって見惚れ、見学に思いがけず長い時間を要した。また、その堂々とした外観は、時間によって違った表情を見せてくれるため、時間帯を変えて何度も見に行った。まるで恋に落ちてしまったように、ときめきを感じさせてくれた場所だった。

いいお湯、素晴らしい施設でした。お世話になりました!

こちらの施設についての、「伊豆・伊東観光ガイド」さんのページはこちら。

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