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お願いだからGyoson「GONETOWN-EP」の話をさせてくれ

 こんにちは。東です。

 何も言わずにこれを聞いてください。



 6/30に配信が開始された、Gyosonというアーティストさんの「GONETOWN-EP」です。

 もうね、これで終わっちゃってもいいんですけど。「聞いてくれ」でぶん投げて、あとは各自が思い思いにこれを聞いてくれたらそれでいいです。音楽の良さって、いくら言葉を尽くしてもその全貌を語ることはできないと思うので。

 だから、これから先は、私がこのEPを聞いて思ったことをただ延々と書いているだけのものになります。「レビュー」なんて上等なものじゃないです。チラ裏です。

 まだ「GONETOWN-EP」を聞いていない人はこんなもの読んでないで早く聞いてきてください。聞いた人は、ちょっとでも私の感想に共感してもらえると嬉しいなと思います。


Gyosonとは何者か

 2019年9月から活動を開始したアーティストです。TwitterInstagramYouTubeに楽曲等を投稿されています。

 かつてボーカロイドPとして活動されていたトーマという方がいらっしゃいましたが、彼のニコニコ動画のページにGyosonさんのTwitterアカウントのURLが貼られていることから、二人は同一人物であると目されています。

 ただ、個人的には、名義を変えた=トーマとGyosonは別物であると捉えるべきなのかなと思うので、ここでは二つの作風を比べたりということはしません。あくまでGyosonというアーティストが発表した楽曲のみを聞いた感想です。

 では一曲目から。


1.Downhill

 Gyosonさんが復活されてから初めて発表された楽曲ですね。YouTubeでめちゃくちゃ聞いたので、もはや耳慣れたものであると思えます。

 聞き流そうと思えばいくらでも聞き流せる、耳ざわりのよい落ち着いた曲調です。ボーカルの音像がぼんやりしていて、各楽器と同じくらいの音量で聞こえるので、全てがまとまって一枚のシンプルな絵になっているように思えます。

 ただ、よく見るとその絵は、複雑な形のピースがいくつも隙間なくぴったり並べられて作られている、ものすごく精巧なパズルで、だから一曲の中に同じフレーズが繰り返されていたとしても、途中で聞き飽きることがない。気付けば聴き終わっちゃってるんですよね。好き。


2.白夜

 YouTube上で2つ目に発表された楽曲です。これもDownhillと同じように、同じフレーズの繰り返しが多い印象です。けどそれは実は精巧なパズルで(以下略)。

 エレクトーンなのかなあ、ポロポロ落ちるみたいな電子音が不規則に鳴っているのが、浮遊感というか目眩感みたいなものを醸し出していて好きです。体調が悪くて真っ直ぐ歩けない時みたい。

「何も無いなら無いと言ってくれ」からの歌詞がものすごく好きです。好き。


3.Moonfall

 私はこれみたいに曲間の隙間がなくていきなり次の曲が始まるのが好きなんだ。

 犬の鳴き声みたいな効果音が白夜と共通していますね。それだけじゃなくて、「漁火」や「耐えがたい」など、1、2曲目との共通点がフレーズ上でも色々と見られます。歌詞を全部聞き取れたわけでは無いのですが、もしかしたらこのEPはコンセプチュアルなのかも。

 昔のゲームみたいな効果音がところどころに聞こえてくるのが、この曲がシリアスすぎるものになっていない要因の一つかなと思います。

「それぞれが喜びと悲しみを積み上げて今としてあるけど」という歌詞がめちゃくちゃ好きです。好き。


4.流刑地

 個人的に未発表曲の中で一番好きです。まず「流刑地」というタイトルから好き。

 この曲だけ一人称が「私」ですね。

「たとえあなたの前で/滴る未来が/絶望の日にまみれていたって/あなたの灰で/あなたの記憶で/今も私は生かされている」←好き。


5.Lowland

 YouTubeで3つ目に発表された曲ですね。1、2曲目に比べればポピュラー度が高めなように思います。不思議な音があんまり入ってないし、サビでちゃんと盛り上がるし。

 これは全体的になんですけど、何かどうしようもないことをどうにかしようとしていたりとか、正しくあるべきだという観念に殉じようとしていたり、みたいな、歌詞からなんとなくそういう意志を感じます。好き。


6.Homecoming

 えっ!?もう最後!?

 イントロは一等好きかもしれない。

 ロングトーンの低音がずっと鳴ってるのがいいですね。耳鳴りみたいだ。その後ろでまるで機械音みたいにポツポツ途切れた電子音が鳴ってる。いい曲だなあ。好きだなあ。

 と、思いながら、この曲の好きなところは何かなと聞きいっていたら、自分が好きだったアーティストがもう一度新しい音楽を作ってくれて、それに触れることができたという事実が、本当に嬉しくて、ちょっと泣いてしまいました。

「これも終着までの前夜であるといい」。


おわりに

 終わっちゃった。

 やっぱりすごく好きですね。テクノというかアンビエントというか、ジャンル分けには詳しくないんでよくわからないですけど、とにかくそういう、海の底に沈んで膝を抱えてうずくまるような音楽。みんなも時々そういう時があるでしょう。そういう時に寄り添ってくれる曲たちです。

 これからもGyosonさんが作る作品に触れられれば、そんなに嬉しいことはないなあ、と思います。あとできればCDで音源出してください。お願いします。歌詞確認したいし、オタクだから現物が欲しい。


 最後にもう一回貼っておきますね。

 聞いてください。よろしくお願いします。以上、おわりです。








 



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