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読書日記

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つまみ読みした本の備忘録
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記事一覧

濱口竜介監督『悪は存在しない』を観てきた(ネタバレ)

あ〜あ〜こういうパターンの反動的なやつね、という映画だった。 あらすじはこちら 冒頭の薪…

ゴダール監督『軽蔑』4Kレストア版を観てきた(2024.3.29)

4Kレストア版の『軽蔑』を観てきた。 学生時代にビデオで見たときは、目の部分を青く塗ったネ…

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読書日記(2024.3.22)福祉国家の金融政策というのは、結局は国民から富を守る術を奪う…

ロン・ポールの連邦準備銀行を廃止せよ この文章は、連邦準備制度理事会(FRB)議長だったアラ…

読書日記(2024.3.20) 八瀬童子

春分である。外はみぞれ。 アキ・カウリスマキ監督の『枯れ葉』を観に行ったら風邪引いてしま…

読書日記(2024.3.15)少年ジャンプ

鳥山明氏の担当編集だった鳥嶋和彦氏のインタビュー動画をみた。 インタビューYouTubeには他…

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読書日記(2024.3.14)ブチハイエナの権力闘争

NHK BSの『ワイルドライフ』という番組で、チーターとブチハイエナの生態を紹介していた。 チ…

読書日記(2024.3.13) 渋江抽斎

学生時代に買った森鴎外の『渋江抽斎』の冒頭を少し読んだ。 森鴎外が古書を買い集めていたら、渋江抽斎の蔵書印の押してあるものに多数出会い、渋江抽斎について調べ始めるという、探偵小説みたいな冒頭だった。 学生時代には冒頭で挫折したが、読書会をやって森鴎外の小説は結構読んだので、すらすら読めた。 市井に埋もれた人物を、鴎外が文章の中で再現していくという営みを通して、渋江抽斎のアピアランスが、目の前に立ち上がってくるのがわかり、少し興奮した。 今日、午前中に確定申告に行き、帰

読書日記(2024.3.1) ライエフスキー大各面堡

著者はイギリスのノンフィクション作家。 トルストイの『戦争と平和』の記述に批判的な検証を…

読書日記(2024.2.28) 歳時記

歳時記を読んでいたらいろいろな言葉の由来がわかるので勉強になる。 特に食べ物や、お祭りに…

読書日記(2024.2.28)夜這いの民俗学

積読本だったのをパラパラ読んだ。 著者は、戦前の治安維持法で4年収監された元共産党員。 マ…

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読書日記(2024.2.27) 与那国島の自衛隊配備

テレメンタリー2024「潰された自立~与那国島と自衛隊配備~」をみた。 日本最西端の与那…

読書日記(2024.2.27) 秋月の乱

NHK特集 『永平寺』をみた。 1977年に放送された永平寺の修行の様子。 朝、雲水が壁に向かっ…

映画『哀れなるものたち』を観てきた

エマ・ストーン主演の『哀れなるものたち』を観てきた。 SF映画なので、描写に関する倫理的な…

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読書日記(2024.2.21) 吉本隆明1968

ブックオフの100円コーナーにあったので購入。積ん読だったが、幸田露伴の小説を読みたくて探していたら、本の山から出てきたので、30ページほど読んだ。 著者の鹿島茂氏がいかに学生時代に吉本隆明という思想家に影響を受けたかが詳しく描かれている。 私は、批評を柄谷行人から読みはじめてしまい、柄谷氏が吉本をボロクソに言っていたので、バカにして読みもしなかった。 しかし、中年さしかかって、人並みに人生の苦しさを味わってから、生活人としての基盤から自らの思想を組み立てていた吉本隆明