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母の日のこと

一足早く「母の日」のために子供達と街をぶらぶら買い物に出かけた。
「何がいいかな?」という子供達に「ママが欲しそうなものを想像しよう」と言葉を返す。そう、自分で考えて、感謝の気持ちを形を変えて届けよう。考えるんだ。

子供達をお店に放って僕も考える。妻は何を喜ぶかな。
たぶん、「子供達が選んでくれた」それが一番嬉しいことだろうなと思った。

娘が「パパ、これどうー?」と指さすのは小さいハサミ。
妻がアクセサリーを作るときに小さいハサミを使っているのを見ていたのだ。
ムッチャいいセレクトやん。「めっちゃいいと思う!」そういうと目をキラキラさせてハサミを見つめる。

息子は決めきれず色々店を回る。
先に娘が決めたものだから少し焦ってイライラしてる。
「イライラせんでいい。ママが何喜ぶかだけ考え」っていうと静かに頷いた。

ある店で「パパ、これいいと思う!」と大きな不思議な瓶を持ってきた。
「これ何だ?」と聞くと「水道水を入れると美味しくなる魔法の瓶!」という、しっかり商品の説明を読んで「これだ!」と思ったらしい。なんでこれにしたのか聞くとお店で爆笑してしまった。「家のペットボトルの水ない時、すごい面倒くさそうだから!」と。確かにやわ。よく見てるな〜。

お花の代わりに瓶の中に液体とドライフラワーが詰まったボトルフラワーを子供達と選ぶ。いろんな種類がある。ママどれっぽい?と聞くと、息子は暗闇みたいなもの選ぶし、娘はどピンクのものを選ぶ、それ自分が欲しいやつちゃうん?て聞くと笑顔で頷く。趣旨間違ってる!

結局色々相談して妻らしいものを選ぶ。
僕は書店で写真集を一冊。
子供達は明日を待てずに早くあげたくて先ほどプレゼント。
喜んでいる妻を見て、子供達が喜ぶ。それを見て僕が喜ぶ。

今日は母の日。
僕の母は北海道で医療翻訳家として活躍している。定年退職後に会社を立てるわ、僕が子供の頃はいろんなことに挑戦していた。僕を知る人は僕のような母だと想像するとちょうどいい。

そういえば、母の日何かあげたかなーと考えながら帰った。
弟と花を摘みにいき、見事にそれが仏花を多分に含むセレクトで祖父と祖母に止められた思い出。母さんはそれでも喜んで飾ってくれたいように思う。もう薄っすらとした思い出だ。

もう母の日は間に合わないけど、何か送りつけておこう。
そして、母さん、ありがとう。あなたのおかげで楽しい毎日を過ごせている。
めげない心も、いつも楽しげな感じも、どんどん新しいことに挑戦するのも母さん譲りだろうなぁ。本当にありがとう。

いただいたお金は子どもに本でも買おうかと思ってます。