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2021年、生き方を定めた6つの出来事

noteがとてもおそろかになっていた…365日投稿やラジオ100本収録などなどいろいろとチャレンジしてきて、いわばとっ散らかって発信をしてきたわけですが、もうそろそろ落ち着きたまえと冷静に年末年始を過ごしました。

少しばかりnoteを離れている間にいろいろと学んだことがあります。
それを今日はぐだぐだと報告も兼ねて書き連ねて行こうと思います。

週休3日制度の定着とその効果

昨年頭にテスト運用を開始し、昨年6月ごろから実運用で実験してきた週休3日制度がしっかり定着しました。
ぬえは私含め5名の人間が働いています。各自がお休み曜日担当を設けることで案件の停滞を生まないよう走らせてみました。

結果でいくと、大成功だったなと思っています。残業なしで走り切るスタイルの弊社にとって限られた40時間/週が32時間/週に変わる。残弾が減る状態の中、恐る恐る試した本制度は結果、「業績が上がる」という、その根拠が何もわからない結末でした。

これは実際文字面を見るだけだと「いい会社」に見えるかもしれません。しかし、逆にこれは社員にとってはかなり厳しい条件を敷いてるわけで、今までの業務をより限られた時間の中で達成せよという縛りなのです。

グンと動ける時間が減った中、限られた時間に集中して業務に勤しむことが自然となり、結果業績アップにつながったのかもしれないです。本当に根拠はいまだにわからない。一人の時も同じ条件で1年運用しましたが同じ結果で業績があがった…んですよね。不思議。

環境の変化と改善

弊社のスタジオであるCONCONを拠点として2年ほど過ぎました。
ここは本当反省の方が多いのですが、誰が作ったか、誰がいるのかがものすごく施設全体のイメージを構築するんだっていう気付きがでかいです。

立ち上げ屋のような仕事なのでロンチ後、静かに姿を消す黒子なのですが、施設かつスタジオとなるとずっといる。これは経験値的に考えが浅かったと反省しているところ。自分ありきの施設になると、例えばこの先、私がいなくなった時に価値はどこにあるのか?自分にそんな価値があるとは思っていないけど、できれば全て施設とそこにあるコミュニティに由来して欲しい。

ここへの配慮と思考が届かなかったことが大きな反省となりました。まるで主役のように外から見えてしまう。私はちゃんちゃんこを着て黙々と仕事をしているだけなんだけどパブリックイメージではそうはいかない。反省。

昨年末から徐々にCONCONのコミュニティを次世代に委ね始めています。口出ししたいこともたくさんあるけど、それって若手の機会を自分が奪うことになる。しっかり自分の頭で考え、自分の目で見て、自分の心で対話して、このプロジェクトに向き合うことが大切。私自身もそうやって育ってきたので次の世代に徐々に預けていくことにしました。そしてすごい盛り上がりだしてる。すごいぜ若手!

もちろんCONCONには松倉いるのですが、こことは別にアトリエを構えました。場所は誰も知らないんですがCONCONのすぐそばです。以前にもいろんなところで書いたのですが一人で思考できる空間の必要性を感じ設備投資的に企画室のようなものを別で借りました。これも今そこで書いています。

本来、一人で静かに考えてアイデアや戦略を練る性格です。
みんなで議論してわーとやるスタイルもあるのですが、その手前の思考の整理と方向性を定める時間というのも超大切でそのために部屋を借りました。

自身のキャリアとして30代最後の年に差し掛かっています。
チームとしての力を示す1年でもあるのですが、松倉個人の持てるものを全て吐き出す1年でもあると思っています。ここの結果次第で次の10年が決まる。そんな確信から思い切ってあげたくもない固定費をあげる決断という背水の陣を取りました。結果は今年の年末あたりに出るといいなと思っています。

ラジオがまさかの10,000回再生

日頃Youtubeとか眺めていると再生回数的に可愛い物だなと思うのですが、100本とって10,000再生ということは1回の放送で100人が接触しているということ。本当試しに音声の時代に備えてやったものの予想以上に聞いてくれているのだと嬉しい限りでした。

noteがこれまでのトータルで150万ビューなのでnoteプラットフォームの凄さたるや驚かされますがラジオで得たのは再生回数だけではなく、話すテンポや流れの構築がグッと上手になった点です。

以前、プレゼンしているときなど、こっちが資料もアイデアも作っているのでガシガシ話を進めていたのですが、置いてけぼりにしてしまうことが多くなっており、それを改善したいが故にしゃべくりを他者を意識してできるようにしようと言うことから始まりました。

狙い通り、説明の速度や相手を意識した話し方というものにしっかり意識が向いて、この弱点は克服できたんじゃないかなと思っています。同じ悩みを抱える人がいたら、一度試しみてるといいです。結構上手になります。

広報/PRの弱体化

弊社はいくつもの現場があるのですが全体的にコンテンツ開発や施設開発、商品開発の仕事が増えてきた数年でもありました。
割と以前はリリースとからPR領域のフロントに近い部分にいたのですが、バックエンドサイドの仕事にグッと寄った結果、現代のPRや広報戦略に圧倒的に疎くなっていました。というか、時代の速度の速さに驚きました。

作れる力と伝える力は拮抗している必要があると思っているのですが片方に寄り過ぎた反省があります。最近ではプラットフォームも変わってきたので自分を実験台に広報の練習を今年は頑張る必要があるなと背筋を伸ばしています。まずはTwitterフォロワー1万人を目指すか…え?いけるの?とか怯えながら38歳がこれを書いています。いけるかな?

上述したように圧倒的に0-1の仕事が多く、1-100がおそろかだったバランスを今年一気に強化していこうと思っています。PRのパートナー企業も見つけ出そう。そうすることで最も俯瞰した企画と戦略が構築できるチームに一歩近づくのではないかと思っています。

自分のための時間をしっかり確保した

昨年は本能的にグッと人生の面舵をぶん回す時期だろうと予感していました。これまたいろんなところで書きましたが子供たちも手がかからなくなり自分自身の時間が結構生まれた(主に土日)かつ週休3日で施工する時間が増えた。という背景です。

自分は何のために生きているのか。何のために働いていくのか。
そんな根本的なところから考えだしました。テレビではオリンピックが開催され、その演出やデザインを指揮しているのは数少なくなった同世代たちでした。自分はあの場所にはいないという悲しくも寂しくもないけど違う道を歩いている感じを一人背中でひしひしと感じながら、素晴らしい仕事に背筋が伸びた1年でもありました。

昔から天邪鬼的な動きで生きてきましたが、間も無く40歳。もう若手ではとうになくなっており、社員も増え、自分自身がどのような人間でありたいかを考える頃合いでした。なのでサボると称して昨年はたくさんサボりました。一人旅に出たり、スタジオにこもって夜な夜な考えたり、そのまま飲みながら寝てしまったり、いつも二日酔いな松倉を見て心配する人もたくさんいたのですが、自分にとってはとても大切な時間でした。

結構いろんな悩みや課題を抱えている一人のおじさんですが、いろいろと頭の中では断ち切れ、すっきりとした今年のスタートを切れています。
失うものもたくさん出てくる1年だと思います。でも、これから先は全部持っていくことはできないと思っています。自分自身にとって欠かせないものを、自分らしく生きていく術を実践していきたいと思っています。

文章は書き続ける

何と驚くことに数年前に描いたブログが、デビューしたてのアイドルの楽曲になりました。これは去年一番驚きました。インターネット上の文章は日々生み出されています。そのバイト数たるや物凄いものだと思うのですが、放流さレた自分の言葉が誰かに影響を与え、誰かの表現になり、その表現を見て誰かの力になっているのかもしれない。

そう思うと言葉ってなんてすごいんだと再確認する出来事でした。
ラジオやったりで言葉を書くことから少し離れていた1年でもあったのですが、「自分のための文章かかないの?」とふとした時に投げかけられ、そうか今まで誰かのために書いていたなとドキッとした経験もありました。

いざ自分のための文章となると難しいものがありそうですが、日々いろいろ眺めて思うことをそのまま言葉にしてみるのもいいかもしれないと思っています。その言葉がいつか誰かのためになる可能性がある。そう思うえるだけで言葉を書く意味があるなと思いました。


「野生的な知性」を目指して

まとめのようになりますが、昨年の自分のために考える時間の中で「野生的な知性」という言葉が頭に浮かびました。
未来の自分はどうありたいか。そう思った時にこの言葉が脳裏を離れませんでした。もう流石に40も近くなると誰かを目標にということがなくなります。いろんな先人のアドバイスを血肉化させて、自分独自の人間になっていく時期なのかもしれません。

これと同時に誰かのために生きていくことの意味も考えたりしました。
子供たちが一人で思考し、決断し、歩き出すのをみて思いました。自分のために生きようと。

もちろん、子供たちが成人になるまでは親としての責務はすべて全うしていきます。生きがいを子供に頼るのはもうおしまいにしようという話です。子供たちも自分たちの人生を生きている。だから親である自分自身もその手本となるように自分の人生を生きてみよう、そう思ったんです。

その時、どういう生き様をみて欲しいか。
それが「野生的な知性」という存在でした。
今までは、直感的な創造性で仕事をしていました。結果も残しました。
一言で言えばセンスなのかもしれません。しかし、それだけで生きていくにはもう年齢的にも違う気がする。むしろ下の世代がそれでのしあがるものであって、ここから先は体力も気力も落ちていくのが私たち世代。

であれば賢く今までの人生経験を巧みに使って生きていく必要がある。
野生的だけではだめ。好奇心によって獲得してきた知性をかけあわせそれらが同居した不思議な存在になっていこうと思っています。

久々のnoteちょっと書き過ぎました。
今年は昨年以上にどんどんと更新していこうと思いますので引き続きお願いします。


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