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2022年の終わりに

ずっと働いていた2022年だった。ちなみに今も働いてる。
不思議と今まで悩んでいた不眠が治った。休みという概念が自分に合っていなかったのかもしれない。バカほど働いて遊んで快眠な一年だった。
社員には休んで欲しいけど。

経営も並走して企画を考えて、前半はよかった。うちの期末が6月末なので見事に1.1億の売り上げで着地した。5期目までには1億行かないとダサいってのが実現できた。嬉しい半分、違和感みたいなものが残りの半分をしめいていた。簡単にいうと目標をクリアしてしまった。最初のゲームをクリアしてしまったのだ。

でも、この人生。次のゲームも自分で作らないといけない。そこの準備を怠っていた。2-3ヶ月、どうすべきか悩んでる間にも様々なプロジェクトの相談があったり、世の中は不景気に突入したり、どんどんニューゲーム化していってワクワクしている。ちなみに過去一弊社に金がない。

お金がないと不安になってしまうのは経営者には向いていないかもしれない。残高みながら次はどう攻略するかなんて考えだしてる。気付けば外は真っ暗で、これまた気付けば消えてしまったディスプレイにニヤニヤしてる自分のアホヅラが映る。そのアホヅラをみて少し安心もする。

会社なんてもんは少し狂ってないと向き合えるようなもんじゃないと改めて思う。そして、この年になってもクリエイティブの現場に立っているのもまた強めに狂ってないとできないことなのかもしれない。改めて狂った自分を認識して背筋が伸びる。

金のことがまたわからなくなった!とメインバンクの担当者と税理士に声を掛ける。お金について教えてくれ!ってほんとそのままストレートに伝える。税理士さんが5年やそこらでこの売り上げまでいって、もう完全に次のステージですよって、あー本当にニューゲームだ。強くてニューゲームじゃなくて、本当にニューゲーム。しこたま金の話を教えてもらう。年末年始もその金策を叩いている。

たった5年でと、いろんな人に言われた。客がでかい。プロジェクトもでかい。期間も長いみたいなものが何本もある。同時に昔ながらの、お金はないだけどどうにかしたいなんて相談も受けている。プロジェクトを大小でみないってよくいうけど、そうじゃなくて面白そうなら飛びつくか飛びつかないかだけの判断だけできた。結果、数十万の仕事から、これいくらなるんだ?ってわからんものまでみんな仲良く手を繋いで歩いている。

あー気がつけば金の話ばっかりになっていた。
うちに金がないってことは人に使ってきたってことしかない。
うちの唯一の投資対象は社員だ。マジでそれしかない産業だ。
若くて活気に溢れる仲間が増えた。気が付いたら社員が五人もいる。
これも初期にバスケくらいじゃね?って公言していた数を超えていた。
結果、今とてもバランスが取れている。そしてここでも次どうするの?という問いが浮かぶ。どうするのかも、脳みその左奥の方で同時に考えている。

今年は日本中津々浦々を仕事で巡った。移動中が唯一休んでるなって自覚したし、これぐらいで休みは良いとも思う。この仕事、全然疲れない。肉体労働だったら死んでいた。自分の心の構造的にも考え続けることに苦痛はない。結果、時間があれば無限に考えるし提案もできる。小さい永久機関じゃん。定期的なインプットがあれば無限に回り続ける自分の脳みそが僕の武器でもある。

2023年には40歳になってしまう。
見まごうことなきおじさんであるし、現場に立つことから少しずつ退きつつある。あれ、現場からいなくなるのかな?って自分でも思ったけど、ぶっちゃけ社員が動かした方がクオリティが上がる。最初の最初に、これはこうだわって予言めいたものいいだけで書き置き残すみたいな。あとはかっこいい、かわいい、ダサい、くらいのことと打ち上げ会場を用意するくらい。

制作の現場からはどんどん離れていくと思う。次は戦略の現場が僕の主戦場になる予感がある。もうたくさんの相談を受けて、課題を抽出して、解法を編み出して、実装して、なんてことを繰り返しているとX-RAYみたいなパッと見ここ課題じゃないですか?って精度がくっそ上がっていることに気づいた。そして、先述した日本中を津々浦々回る中で無数の課題や逆に解法を学ぶことができた。今まで京都という場所で局所的に動いていたけれど、来年はもっといろんな場所で仕事をしている気がする。なんとなくそんな予感がある。

んでもって、先日散髪をしながら美容師さんにさらっといわれた一言が刺さっている。
「松倉君も40歳か。誰かのための制作をしてきた人生だけど、40歳からは自分のための制作をしてみてもいいんじゃない?」
って。うわーたしかにーー!となった。人のことならすぐに何か答えれるんだけど、自分のことをずっと置いてけぼりにしてた20年近くだったような気もする。

個人の方にもう一度視座をむけてみると面白いかもっていうアドバイスなんだと思うんだけど、20年前の20歳の僕自身が「自分に何ができるんだろうな」ってアホヅラでワクワクしていた。結果、バンド4年間やってすごい数のライブしたり、クリエイター向けのフリーペーパー作って日本とか世界に届けることができたりと、今の自分の礎となるような体験を得ることができた。

もう一度、20歳を。40歳の体と心で。

みたいな感じで考えるワクワクする。個人もまたニューゲームな一年になるんだろうなと思っている。ね、楽しいよなぁ。
大変なこともたくさんあるけど、そこばっか観てても苦しくなるだけだから、踏み出しにしてその上で酒を飲むんだ。

百発百中、年末のお礼のメッセージに
「お酒の飲み過ぎにはご注意ください」
っていうご自愛メッセージが突き刺さってる。
ありがとう。

でも、
酒、タバコ、仕事。
で出来てる毒々しい自分自身を愛でるしかない。

慌ただしい2022年が終わる。
ほとんど書けなかったnoteは上場もし、ロゴも変わっていた。
隙間をみてラジオの方はコツコツ更新している。
また来年もよろしくお願いします。
ヒリヒリとワクワクが共存する2023年に突入します。


いただいたお金は子どもに本でも買おうかと思ってます。