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ラテン語の格言 (15) 「小さな過ちの後に大きな過ちが起こる」

Abyssus abyssum invocat.
 (小さな過ちの後に大きな過ちが起こる)
 ※原文直訳は「アビスは他のアビスを呼び覚ます」

「小さな過ちの後に大きな過ちが起こる」という格言は、日々の選択が積み重なって最終的な結果に大きく影響するという教訓を含んでいます。この言葉は、小さなミスが無視されると大きな問題に発展する可能性があることを警告しています。例えば、些細な誤解が関係の破綻につながることがあります。これは個人関係だけでなく、ビジネスや政治の場でも当てはまります。
 さらに、小さな過ちを認め、原因を理解し改善することの重要性を教えています。これは、連鎖反応の性質を示し、一つのミスが次のミスを引き起こすことがあるため、初期段階での認識と介入が重要です。また、予防の価値についても語っており、問題が小さいうちに対処することが、より大きな問題に比べて容易であることを示唆しています。
 この格言は、行動、自己認識、問題解決のアプローチについての深い洞察を提供し、賢明で洞察に満ちた人生を送るための指針となります。それは、単なる警告以上のもので、私たちの日々の決断に対する深い敬意と注意を促しています。

Tres faciunt collegium.
 (三人いれば社会ができる)

Dulcius ex asperis.
 (苦いほど後のものを甘く感じる)
 ※原文直訳は「苦さの後の甘さ」

Demum fodere puteum, ubi sitis fauces tenet.
 (喉が渇いてから井戸を掘る、のでは遅い)

Alis grave nil.
 (翼があるものは軽い)
 ※でも、ドラゴンは重い

Ars est captandi quod nolis velle videri.
 (無欲でいたほうが欲しいものは手に入る)

Malo periculosam libertatem quam quietum servitium.
 (下僕として平穏に生きるより危険だらけの自由がいい)

Pluralitas non est ponenda sine neccesitate.
 (必要のない限り同じ説明を何度も述べてはいけない)
 ※重要なことを二度言うのはOK

Ad recte docendum oportet, primum inquirere nomina.
 (物の性質を正しく理解するには、先ず名前を尋ねてみる)
 ※それは「ジャスタウェイ」って言うのか

De gustibus non est disputandum.
 (食物の好みで議論しないほうが良い)
 ※例:ハッピーターンの粉が好き

 (2010年6月7日から6月20日)

小さな過ちの後に大きな過ちが起こる

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