見出し画像

Afterコロナ・Withコロナでは真意が伝わりづらい!?『マガーク効果』


■「Afterコロナ」「Withコロナ」における日本の2つのトレンド

新型コロナの感染拡大期を経て・・・

新型コロナウイルスの感染症法上の位置づけが5類に移行された「Afterコロナ」・「Withコロナ」下において、流行期と比較するとさまざまな変化や特筆すべき現象が起こっています。

◆テレワーク・リモートワークから「出社回帰」へ

大手企業も「出社回帰」へ

日本においては、2020年1月15日に最初の感染者が確認された後、緊急事態宣言や自粛要請を受けて、企業は従業員の出社を制限しテレワークへの切り替え対応に追われることになりました。

それまで従業員個々の端末に保存することもあった業務データをインターネット上のサーバーに保管し、場所や時間を問わずにアクセスできるクラウド環境の構築が進み、在宅勤務・リモートワーク化が加速することになりました。

その後、「5類」に移行することで、感染拡大のための行動制限や水際対策が無くなったことも相まって「出社回帰」する企業が増えています

いち早く「出社回帰」の流れを作った日本企業として知られているのは、レシピ検索サービスを展開しているクックパッド社です。

クックパッド社は、2021年5月から原則出社を前提とした勤務体制に戻し、さらにIT大手企業である楽天グループ株式会社も、2021年11月から原則テレワークから週4日以上の出社を促す形へと変更しました。

2022年に入ってからも、段階的に出社を基本とする体制に切り替えた自動車メーカーの本田技研工業株式会社、原則在宅勤務から週1回の出社へ出社頻度を増加させた消費財メーカーのユニ・チャーム株式会社、「出社制限の緩和」として、実質出社を拡大する対応をとった電通グループや株式会社日立製作所などが例として挙げられます。

出社頻度を増やす企業が増加

さらに、2023年3月に株式会社帝国データバンクが実施した「新型コロナ5類移行時の働き方の変化に関する実態調査」(調査対象:27,628社、有効回答企業数:11,428社)によると、約40%が「コロナ前と同じ(働き方)」と回答し、「コロナ前と半分以上異なる」「20%程度異なる」の回答が合わせて約40%、残りの約20%が「わからない」という結果となっています。

これらの傾向・結果から、新型コロナウイルスの感染症法上の位置づけが5類に移行後、日本でも大手企業を中心に、フルリモートワーク・フルテレワーク体制からオンラインワークの割合を減らす傾向が強まっています。

◆マスクの着用率は依然として高い

マスクの着用率の高い日本

株式会社日本リサーチセンターが英国YouGov社と、2020年3月~5月、2021年4月~9月に実施したグローバルに対する合同調査と、2023年3月~5月に日本のみに対して実施した新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関する調査結果によると、日本において「新型コロナウイルスの感染予防策として、過去2週間以内に公共の場でマスクを着用した」と回答した人の割合は、以下の通りとなりました。

●2021年4月~2022年9月:85%~90%
●2023年3月:71%
●2023年4月:68%
●2023年5月:66%

新型コロナウイルスの感染症法上の位置づけが5類に移行直後の5月調査でも、マスクの着用率が60%以上と減少傾向ではあるものの、高い水準を保っていることがわかります。

■マスク着用によって生じやすくなっているのが『マガーク効果』

元々マスクの着用率が高い日本

世界各国(特にヨーロッパ)と比較しても、日本においてはマスク着用率は高い水準をキープしており、着用しつつ「出社回帰」に応じて通勤頻度が増えていることがわかります。

元々、日本では冬が近づくにつれて風邪やインフルエンザが流行することから、マスクをつけることに対する抵抗や違和感は諸外国と比べても少ない傾向があると言えます。

◆マスク着用による聞こえづらさ・伝わりづらさ

口元が見えないことによる弊害

マスクを着けるということは、お互いの口元がお互いに見えないということになります。

マスクをしながらの会話やミーティングにおいて、相手の言葉が聞き取りにくいと感じた経験をしている方も多いのではないでしょうか。

このコロナ禍・コロナ禍以降における、聞こえづらさや伝わりにくさによる意思疎通の難しさの要因の一つであるのが『マガーク効果』です。

■『マガーク効果』とは?

口の動きと音声が一致しないことで起こる錯覚現象

『マガーク効果』とは、視覚による読唇といった情報が聴覚の情報に干渉し、音声の聞こえ方を変容させてしまう錯覚現象のことです。

端的に表現すると、口の動きと音声が一致しなくなってしまう錯聴現象です。

ハリー・マガーク 氏とジョン・マクドナルド 氏が、1976年に”Healing lips and seeing voices”という論文で発表されました。

◆マガーク効果の実証実験

視覚情報と聴覚情報の実験

マガーク 氏とマクドナルド 氏は当時、人は顔を合わせて会話をする際、聞き手が話者の姿を見ているにも関わらず、音声知覚は聴覚的な情報処理のプロセスのみに依存していると考えられていた点に疑問を持ち、実験を行いました。

被験者に「ガ」という音を発している口の動きの映像と「バ」という音声を組み合わせた映像を視聴してもらうと、多くの被験者は「ガ」でも「バ」でもなく「ダ」という音に聞こえたように感じた、という結果が出ました。

◆マスクの着用は日本人向き?

聴覚を重視する日本人と表情からの情報も得ようとする欧米人

この続きは、こちらのページをご覧ください!


株式会社SBSマーケティング

株式会社SBSマーケティングでは、中小規模企業様、個人事業主・フリーランス様向けに集客や販売促進、マーケティングに関連したコンサルティングサービスをご提供しております。

25の心理テクニックをまとめたコンテンツを¥2,000で販売中!
副業ビジネス≪Webライティング≫で継続案件を勝ち取るために有効な
『心理テクニック』を販売中!

■中堅・小規模企業様向けサービスはこちら
■個人事業主様・フリーランス様向けサービスはこちら

ご興味ありましたら、まずはお問い合わせください。

お問い合わせはこちらから!

BtoBマーケターより。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?