Lies or Truth?
Side Aran「みんな——」
スタジオ内の空気がぴんと張り詰めていく。周りが、言葉の続きを見守っていた。
「ごめんなさい」
予想通りの答えが返ってくる。
「……僕にはスタブルを続けることはできない」
最初から期待なんてしてなかった。
……それでも、心のどこかで思ってた。もしかしたら、いつも心を隠すように作り物の笑顔を貼り付けているこいつにも、何か響くものがあるんじゃないかって。
そう、信じていたんだ。
こいつの言葉を聞いた時、衝動にも似た気持ちが沸き上がってくるのが分かっ