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ハウスシステムは逆回転

今回は西洋占星術のハウスシステムは右周りだというお話をします。

普通占星術ではハウスシステムは左回りです。
でも、太陽と季節を結びつけて考えたのが12星座だとしたら、ハウスシステムは右周りでないと本来の自然の法則に反することになります。太陽は右周りですからね。

朝起きるのは1ハウスから12ハウスに太陽が入るからではなく、12ハウスから1ハウスに太陽が上るからです。

ホロスコープは本来時間を見るという意味です。星の動きを良く観察することで、自然のアリのままの描写を盤上に描き出して人間を知るのが占星術です。

それなのに、現在のハウスシステムは左回りになっています。
とある星読みアーティストの方によると、これは5ハウスと8ハウスの解釈の入れ換えが起こったからだそうです。8ハウスは死のハウス。本来右周りの5ハウス(左回りの8ハウス)は性的な喜び,創造的な遊びを示していて、8ハウスは子供や配偶者との親密な関係を示していますが、8ハウスに対する恐れから読み方をねじ曲げてしまったと言うことです。
この説に関しては検証のしようもないですが、とにかくハウスシステムが現行だと逆周りであることに気がついている人は上級者にはそれなりに居るわけです。

私個人の意見としては、強欲にも人生の結果を先に読もうとした結果、私たちを取り巻く自然のあり方の解釈すら変わってしまったのだと思います。
例えば左回りのハウスシステムにおける10ハウスは本来右周りでは双子座の領域ですが、双子座のように軽快な論理を用いて物を話す人間は一見すると社会に適合しトップを目指す山羊座のように有能に見えるでしょうし、そう言われればきっと本人もそう思い込みたいでしょう。
しかし、これは結果と原因が逆なのです。それを間違えてしまうと自己理解はそれ以上前には進みませんし、自分の長所を図り間違えているので、いずれ躓くと思います。。
私の太陽は2ハウスにあり、これは本来水瓶座の領域…the gate of hades (冥界の門)と言われるハウスなのですが、この由来は水瓶座がこの世からの旅立ちであることを示しています。実際に水瓶座にはそのようなサビアンシンボルも含まれています。

古代の人々はホロスコープを右周りで読んでいましたから、きっとハウスシステムの本来のあり方を知っていたのだと思います。
間違っても2ハウスは現状に満足する牡牛座の流れではありません。遺伝的な素質を存分に開化させるのが牡牛座ですから、冥界の門であることはあり得ないのです。
対抗する蠍座の影響を指摘する意見も見ましたが、それなら初めから蠍座をおけば良い話です。牡牛座ではないのですから。

それにしても可笑しいですよね😂。左回り8ハウスであるハウスに太陽が上る時間(午後3,4時)に大人の営みを始める人間は古代も今も居ないのに、何故左回り8ハウスを性の部屋にしたんでしょうか。

また、もうひとつサビアンシンボルの読み方を提案しようと思います。
アセンダントに♈1度を置いてみてください。
そしてそこから右周りに星座のサビアンシンボルを置いた場合と、左回りに星座のサビアンシンボルを置いた場合の各天体のサビアンシンボルを計算して読んでみるのです。
各天体の年齢域で過去にどのようなことが起こったかを思い浮かべ、どちらが当てはまるかを考えてみてください。

過去にとらわれる人の場合、必ず左回りのサビアンシンボルが当てはまり、現在思考のバランスのとれた人の場合は右周りのサビアンシンボルが当てはまるはずです。

自然に逆らって生きた左回りの生き方と、自然の在るがままに生きた右周りの生き方の違いは歴然としているはずです。また、これはドラゴンヘッド的な生き方か、ドラゴンテイル的な生き方かにも深く関わっています。

逆周りの方で読むサビアンシンボル通りに動けば、ドラゴンテイル的な突破力を得られるという意味でもあります。辛いですがね。ここ200年ほどで急速に発展した自己責任的エゴの在り方を考えると、何故人間がハウスを左回りで読むようになったのかが少し分かる気がします。きっと星座の解釈が中途半端なのに、人生の功を読むことを焦ったんですね。

サビアンシンボルの流れとしてどちらが生きやすいかは人によって違うと思います。どちらを選ぶも貴方次第です。
どちらの生き方を選んでも、意識は貴方自身の力で変えられるのですから、臨機応変に対応していきましょう。



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