" インナー・チャイルド "と" サバイバル・スキル "

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いつもありがとうございます^ ^

本記事では、スキーマ療法の重要なプロセスとかかわりの深い、
" インナー・チャイルド " 、そして" サバイバル・スキル "
という考え方について、その概要をお話しします。

もちろん!
それで終わりじゃありません笑
私に聖書を教えてくださった牧師先生がどんなことをおっしゃっていたか
お話ししたいと思います。

また、読み進めるなかで
過去の経験が思い浮かぶ瞬間があるかもしれません。
キャパオーバーになりそうだともし感じた場合は、
迷わずこのページを閉じてください。

なお専門的な知識についてですが、
大きくはこちらの本をもとにしています。
(こんな風にできるかぎり参照元を示しつつ話を進めていきますが、
足りない部分は追記します!)

インナー・チャイルド


インナー・チャイルド。
「自分の内側・内面にいる、子ども時代の(そして傷ついたままの)自分」
という意味です。
「生きづらさを抱えている人の心の中には、
子ども時代の自分がその時受けた傷を抱えたまま取り残されている」

という考え方がスキーマ療法には登場します。

うーむ。わからん笑
と感じる人も、いると思います。
では、
「生きづらさを抱えている人というのは、
機能不全家族のもと過ごすなかで
トラブルに際しやむを得ずそうするしかなかった対処の仕方が、
大人になったいまも根付いている人だ」

と言われると、
ちょっとしっくりきませんか?

この「やむを得ずとった対処の仕方」
サバイバル・スキル
といいます。

サバイバル・スキル


生きづらさが形成された原因を家族関係から紐解いていく、
というアプローチがいくつかの心理療法で取り入れられているのですが、
要は
幼いころの家族内におけるコミュニケーションの仕方が
社会のなかで対人関係を結ぶときのベースになっている、

というわけです。

そして。
私たちが感じる生きづらさというのは
いまの対人関係がなぜかうまくいかないところから
感じているのですが、

そのもとをたどると、
幼少期に家族のトラブルを切り抜けるべく
自分の気持ちに蓋をした、あるいは親をなだめようと犠牲になったなど、
そのときやむを得ずとった対処の仕方に行きつくというわけです。

そうして、家族以外の人間関係でも
(もうそんなことしなくていいのに!)繰り返してしまっている。

なまじっか家族のトラブルでは(表面的には)うまくいっただけに、
ゆがんだ成功体験を積んでしまった
ともいえるでしょう。
ゆがんでいても成功体験だから、
本人は知らずに繰り返してしまう。
当然それを知らない周囲の人には、結果として
「なんだか関わりづらい人」「ダメな人」etc……
と映ってしまう。
このすれ違いが、生きづらさとなって現れているのです。

ということは、
自分がサバイバル・スキルを持っていることに気づいて
そこから抜け出すこと
が、生きづらさを解消する道です。

" 壁 "→わだかまりを解く


では、たとえばあなたが自分に蓋をしてしまう人だったとして、
「なんでも人に打ち明けてみよう!きっと聞いてくれるよ!」
と言われたとします。

……これ、無理じゃないですか?笑

言われてすぐできるんだったら、
そもそも生きづらさなんか抱えてねーわ!
というか。

なぜなら、過去自分が経てきた経験の数々が
越えられない壁になって立ちはだかるからです。

(また、周りの人がいつだって受け止めてくれるかというと
そうでもなかったりします。
その言葉を信じて頑張ったら、突っぱねられて終わる。
もらったアドバイスと現実がまったく噛み合わない。
その連続に余計に生きづらさを感じるしかなくて……。
この点には、私も非常に悩みました。)

生きづらさを抱えている人が
苦しいところから抜け出せない、
もっというと行動に移せないでいるのには、
自分の過去の経験が心理的なハードルになっていることが関わっています。
つまり、
行動する前にやるべきことがある
というわけです。そしてそれは、
心理的なハードル=わだかまりを解く
ということです。
わだかまりを解くには、
過去の経験とそこで感じた気持ちや思い
に向き合う必要
があります。

プロセス


スキーマ療法は、大まかに
①自分を苦しめる考え方が、自分に根付いていることに気づく
②そこに結びついている感情を追体験し、" 向き合う "
③自分を苦しめる考え方から抜け出し、
 健康的な考え方が新たに根付くための実践に取り組む

という段階を経るのですが、このうち、
②そこに結びついている感情を追体験し、" 向き合う "
このプロセスが、スキーマ療法のもつ大きなポイントです。
このプロセスにインナー・チャイルドもかかわっています。

このプロセスは具体的にどうやるのか?
それは、
1. 自分が辛い思いをした経験を思い出し、そのときの自分をイメージする
2. 1.でイメージした自分(=インナー・チャイルド)と" 大人の自分 "が
 対話し、そのときの自分になぐさめたり寄り添ったりして味方になる
という流れになります。

先生のおっしゃったこと


どんな風に味方になってあげたらいいのでしょうか?
ここで、牧師先生の登場です。
そうです、やっとです……笑

先生はかつてこんなことをおっしゃいました。
「神様と聖霊様と御子主が肉で自分のそばにいると考えて生きなければなりません。神様も聖霊様も御子主も自分が接するとおりに接してくださいます。だから『主の肉がそばにいる』と考えて生きれば、神様も聖霊様も御子主も実際の体のように同行してくださいます。」
神様は本当は目で見たり手で触れたりできないけれど、
いつもそばにいると思って過ごしてみなさい。
という意味です。
この言葉は自分を律するためにというニュアンスが本来はありますが、
苦しんでいる自分に寄り添い、味方になったりと、
神様はいつも私たちを大切に思っていると先生は教えてくださいます。
だから、
いつでも自分の味方でいっしゃる神様がそばにいると考えてみなさい
ということです。

家族の中で、特に親から辛い経験を受けた人にとって(かくいう私も)、
神様が自分の味方だ、だと考えるのは簡単なことではありません。
なぜなら、幼少期の無力な自分から見れば
親は神様となんとなく近い感じがするからです。
だからちょっとここは難しいところではありますが、
とにかく「自分をいつも大切に思ってくれている人がそばにいる」と
想像してもらえたらうれしいです。

いつでも自分の味方になってくれるその人は、
辛い思いをした過去の自分に、なんて声をかけてくれるのでしょうか?

おわりに


今回は、スキーマ療法のなかでも重要な部分について触れながら
先生のおっしゃったことを紹介してみました。

少しでも、読んでくださった方の力になればうれしいです!


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